文月十一日。朝夕は涼しく、秋の風情がありました。

yatsugatake2005-08-15

久しぶりの青空に、秋のような筋雲が見られました。
今日は、終戦60年。「戦没者を追悼し平和を祈念する日」です。
そのためのふさわしい場所は、自分が終戦を迎えた地であるということで、朝から出かけました。現在は須坂市になっている山奥、菅平を越えた大笹街道沿いの集落です。
生まれてから終戦の年まで、少年時代を過ごした土地でもあるので、何度訪れても懐かしさが募ります。戦争が関わらなかったなら、生まれ故郷での生活とその後の生活は、もっともっと楽しく意義深い者になったはずと、思われます。
生まれ故郷の山や川は、優しく迎えてくれています。まだ子どもであったり戦後の不安定な生活が続いたりしたためか、友人との関わりは途絶えてしまいました。このことは、残念でなりません。
途中に、温泉宿があります。まさに、産湯を使ったお風呂なのです。その後の改装のために、また記憶の不確かさのために、ずいぶん様子が異なっていました。それでも、懐かしさは十分に感じられました。今後も訪れたい場所のひとつです。
長野電鉄、須坂駅も思い出の地です。母の実家との往復で利用したからです。その後の改装・新築のために、建物は当時とまるで変わっていますが、その地であることは事実なのです。極めつけは、長野電鉄の古いレールを記念のために、譲り受けてきました。先ごろの新聞に「短く切ったものをリサイクルで活用して…」と、案内記事が載ったのです。
このレールという具体物を眺め活用することを通して、終戦と当時の生活を、忘れないようにするつもりです。
今夜のお月様はだいぶ膨らんできました。雲も多く出ていましたが、雲間に見えたり、うす雲を透かして見えたりしました。