穏やか、午後2時に12.6度。整枝作業を進めました。

yatsugatake2007-12-20

佐久平駅近く、駐車場の植え込みの中に「マサキ(柾・正木)」の実が目に止まりました。
果実が熟して裂けて、中から朱色の種子が表れていたのです。
「マサキ」はニシキギ科の常緑低木で、昔、我が家では生垣にしていました。子どもの頃から剪定などの手入れをしてきた、親しみのある懐かしい植物です。
その後、塀を立て替えてから見ることもなくなりました。身のまわりでも、あまり見かけません。
今日、こうして改めて見ると、観賞価値のある植物・実です。

12月のFm放送で、代表的な冬の鉢花「シクラメンをお話しました。
子どもの頃、我が家で初めて見たシクラメン、「バーバーク」種と言う、真っ赤な大振りの花でした。世話が難しい代物で大変な貴重品扱い、寒さにも弱いので、母は、夜間にはダンボール箱をかぶせたりして保温に苦心していました。寒さに強い品種が出回っている今とは、隔世の感があります。
その後、1975(昭和50)年に、小椋桂、布施明が歌うシクラメンのかほりが一世を風靡して、人気が高まりました。真綿色って…どんな色? 清(すが)しい…どんな感じ? 「かほり」って言うけど…。香りはないよ!話題になりました。
興味深い名前、学名は、Cyclamen persicum シクラメンの名は、花茎が、丸く回転することに由来しています。英名は、sow bread 直訳すれば、「豚の饅頭」。実際に、地中海沿岸地方では、塊茎(球根)を、豚の餌にしていたそうです。その後、牧野富太郎博士によって、和名は「カガリビ(篝火)バナ」命名されました。
改良が進む、園芸種についてもお話しました。年々、改良が進んで、花の色や形、大きさなど実にバラエティーに富んでいます。
近年、「香りシクラメンも、出回ってきました。少々、お値段が張りますが…。消費者のニーズなんでしょうね。
シクラメンの季語は、「晩春」です。
シクラメン花のうれひを葉にわかち 久保田万太郎
お転婆な花片を持つシクラメン  (田川飛旅子)
上の画像、左のシクラメンは、超ミニシクラメン、ミニミニタイプです。ネット検索したら、伊那地方で生産されています。個性的なシクラメンを開発して、商品価値を高めているのです。
妻が、知人からいただいてきたものです。(鉢の径、5cm)
穏やかに晴れてきた午後、木の整枝作業を進めました。
「イチイ」「カラマツ」「ゴヨウマツ」「コノテガシワ」などです。早くも、東の空にお月様が昇っていました。

霜月十一日のお月様」です。
(17:36)