田口峠から「狭岩(せばいわ)峡」、研修してきました。

田口峠から、群馬県方面の遠望。

朝6時18.8度、霧雨がけぶっています。
二十四節気、「白露」。この季節にはこんなことがよくあります。
今日は、地域研修に出かけけるので、お天気が心配でした。朝の霧雨は、佐久ではお天気が好くなる兆しです。
一行16名がマイクロバスで出発しました。
田口峠を越えて、140余りの急カーブを下っていきます。
画像は、田口峠のトンネルを抜けたところで、群馬県方面を眺めた景色です。周りには、「ツリフネソウ(釣船草)」が実をつけ始めていました。
奇妙なことに、相変わらず長野県佐久市田口地籍なのです。
広川原集落・禅昌寺を見学し、「狭岩(せばいわ)分校」跡へ歩きます。
名前のとおり狭い峡谷に、朽ちかけた校舎だけがぽつんと取り残されています。

用意された「資料」によると、山あいの小さな集落の子どもたちに、教育の原点を求め続けてきた学校でした。校舎や草に覆われた校庭に立つと、タイムスリップされたように、当時の学校生活の様子が偲ばれました。

狭い校庭の下、「馬坂(まさか)」川の清流が、秩父古生層の岩盤を洗っています。
この川は、長野県の馬坂集落を越えて流れ下り、群馬県の「南牧(なんもく)川」、「鏑川」となって「利根川」に合流するようです。

分校跡への入り口付近で、「ヌルデ」の木に、虫瘤を見つけました。
これは、「ふし(五倍子)」と呼ばれたもので、薬用、染織用に使われました。普段あまり見かけないので、「くるみ」かと思ったと、口々に言っていました。

マイクロに乗り、川沿いの狭い道を下りました。
途中降りて、「蝉の淵」を見学しました。ミニ判、「目覚めの床」のような絶景でした。
さらに下ると、「耕して天に上る」畑が見えました。こんにゃく畑のようです。
下仁田に出て、名物「こんにゃく」のお土産を買いました。
R254号内山峠越え、「コスモス街道」はコスモスの花盛り…。主会場は大賑わいでした。
午後1時近く、懇親慰労会会場に着きました。
店前に、「ツマグロヒョウモン」のメスが飛び回っていました。
食草のすみれに産卵を試みているようです。
近年、北にも分布を広げてきた蝶です。「温暖化の進行」を証明する、ありがたくない蝶の出現です。

全員、一言ずつ感想発表をしました。
同じ佐久市の集落なのに初めて知ったことだらけ…、意義深い研修ができて、一同大満足でした。
生ビールが最高に美味しい、懇親会になりました。