木々に、紅葉の兆しが…。

紅葉し始めた「トウカエデ」(20.9

朝6時前に目覚めて外を見ると、ミルク色の霧が…。
やっぱり秋だなー。季節の移ろいを感じます。
今日は、午前から午後にわたって大忙しです。
午前中は、「賢治を読む会」9月例会です。「風の又三郎」を読み終えて、「ひのきとひなげし」を読みました。
改めて、謎の多い興味深い作品を実感しました。参加者からは、自然に対する子どもの感性が見事に描かれていること…、感心したとの声がありました。大人になっても、瑞々しい心を持ち続けたいものです。
本文中に、「ひのき」が「ひなげし達」に話す「星と花」の記述があります。土井晩翠の詩の引用であることが分かりました。
(てっきり、賢治の言葉と思っていたのですが…)
同じ「自然」のおん母の/御手にそだちし姉と妹(いも)/
み空の花を星といひ/わが世の星を花といふ/ 
(以下略)
いい詩だなー。暗誦したいなーと思いました。
画像、図書館駐車場の植え込みの、「トウカエデ(唐楓)」の葉が色づき始めました。
道路わきの並木、「カツラ(桂)」の葉も黄色く変わってきました。
午後の会が終わり、再び図書館へ行きました。中央分離帯の「ニシキギ(錦木)が、いつのまにか赤く色づいています。

「夕刻せまる浅間山が、見えます。今日一日、煙が西に棚引いていました。これは、珍しいことです。
図書館裏、近くの幼稚園庭には、テントが張られています。運動会は13日のようです。
帰途、車の真正面が真っ赤…。大きな太陽が沈むところでした。こんなのは初めて…の光景でした。
家に戻ると、今度は「お月様」が、東の空にかかっています。
旧暦、八月(仲秋)十一日のお月様です。薄い靄がかかっているためか、赤みを帯びて見えます。(18:08)

「十一日のお月様」と言えば、賢治童話「オツベルと象の一節が思い浮かびます。
〜ある晩、象は象小屋で、ふらふら倒れて地べたに座り、藁もたべずに、十一日の月を見て、「もう、さやうなら、サンタマリア。」と斯う言った。〜
この、月への祈りを最後に、痩せた哀れな白象は仲間達に救われました。