台風13号の雲?小雨がけぶりました。

黄葉が始まった木々(20.9.18)

台風13号襲来の「予報円」が、日本列島をすっぽり覆いました。
佐久地方も一日中、「雨予報・傘マーク」です。
今日は9月のFm放送日で、佐久平駅に出かけました。
画像、植え込みの木々が、早くも紅葉を始めていました。
カシ(樫)類やソヨゴの緑色の葉に囲まれて、「カツラ(桂)」の葉が、赤みを帯びたうす茶色に変わっています。
本来は、黄葉になるはずですが…。
これからの変化も、よく観ていきたいです。
放送内容のタイトルは、秋風にそよぐ「ススキ(薄・芒)」です。
今朝のススキの様子を、田んぼの土手で見て、標本を採集してきました。
近くで観ると、穂の色も様々でした。特に、濃い紫色に見えるものが目に止まりました。



「ススキ」の穂の部分を、接写で撮ってみました。

紫色に見えるもとが分かりました。
雌しべの柱頭が濃い紫色をしているのです。
まるでミニサイズのブラシのようで、面白いです。

別の穂を見たら、雄しべの葯(花粉袋)がぶら下がっています。
この袋の内側が、鮮やかな黄色をしていることが分かりました。
そして、花粉袋が役目を終えて落ちてしまうと、雌しべの柱頭の紫色が目立つようになるのです。
穂が出てからどのくらい時間が経つかで、穂の色が違って見えるようです。



放送内容を、項目のみ記します。
(1)「秋の七草」の一つ、「尾花(ススキの穂)」
(2)イネ科ススキ属の多年草 ススキ(カヤ) 萱葺きの材料
   すくすく立つ木(草) 葉は固く、鋭い鋸歯がある
(3)「お月見」に供えられる「ススキの穂」 農耕儀礼の役目
(4)文学に登場する「すすき」「萱」
   季語は、「三秋」 をりとりて はらりとおもき すすきかな (飯田蛇笏)

佐久平駅蓼科口の階段に、今年もプランター植え「コスモス」が、飾られていました。
佐久市内の「北佐久農業高校」の生徒達が、丹精して育てたものです。


夜になって雲間に、月の光が漏れました。
しばらく待っていると、顔を見せてくれました。
「仲秋十九日」のお月様です。(22:13)
十九日のお月様と言えば、「十九夜待ち」のお月様です。
佐久市苦水地区に、「十九夜」の石塔があるそうです。
昔の人たちの、民間信仰の深さを物語っています。