旧暦、「季秋朔日(ついたち)」。雨が降り続きました。

雨に濡れる「斑入り風知草」(20.9

今日も朝から、「秋雨前線」による雨降りです。
「斑入りフウチソウ(風知草)」が、ひっそりと雨に濡れています。
イネ科の多年草、「ウラハグサ(裏葉草)」のことですが、普通は園芸上の名で呼ばれます。
夏の季語で、風にそよぐ様が美しいです。雨に濡れる様からも秋の風情を感じます。
秋が深まると、葉が淡い紫色に紅葉するのも、興味深いです。
夕方、雨が小降りになったので、野良に出かけてみました。
雨が降り続くので、稲刈りが捗らないようです。

画像、遅くに植えた「秋茄子」、「山形菜」など、秋野菜は順調に生育しています。
 
今日は、旧暦九月朔日(ついたち)です。
愛用している『月と季節の暦』(志賀勝、「月を知る生き物たち」という興味深い記述がありました。一部を引用します。
〜植物にとっては、光合成という太陽エネルギーの利用ばかりでなく、月のエネルギー利用もまた生存にきわめて有利なはずです。大潮・小潮等と表現される月の引力は海洋ばかりでなく陸地にも影響を及ぼしています。このリズムを農作業に役立てている農家の紹介が「現代農業」誌に掲載されています。
ナスの樹勢やアントシアン(色素群)は大潮のとき最大とか、トマトは小潮のとき開花し、大潮のとき満開等々の実例が紹介されていて参考になります。〜
(以下略)
これから四日間が「大潮」です。大潮・小潮は、山国に住むものには、馴染みがありません。
これからは『暦』を参考にしながら、秋茄子は、アントシアン豊富な「大潮」の日に収穫することにします。

丹波の黒豆」を、熟した順に採り、茹で豆にしていただいています。
こうして美味しく味わうと、大地の恵みに感謝する気持ちになります。
『四季のうた第三集』(長谷川櫂から、「ガイア」を引用します。
ガイアはギリシャ語の大地の女神。その女神にあやかって地球をガイア生命体と呼ぶことがある。地球全体が呼吸し、考える一つの生き物であるという見方、作者は最先端の情報科学者。その目でとらえた地球という生命体の麗しい姿。
自転する地球とともに脈を打つ全生物の遺伝子あはれ 鵜飼康東