クリスマスカラーの「ソヨゴ」。

屋根の上高く、「霜月二十三日(下弦)

日の出前、お月さまを見上げました。
就寝前には見られなかった、昨夜の残月・「霜月二十三日」(下弦)の月です。
屋根の上、高くにぽつんと輝いています。(6:49)
日の出前で辺りは明けやらず、月の東半分は太陽に照らされて、輝いています。(6:51)

今朝、佐久の最低気温は、氷点下6.8度(7:10)、軽井沢より冷え込みました。
放射冷却によって、気温が下がったのです。
低気圧の接近によって、今日の天気は下り坂の予報です。
野鳥たちが、相変わらず、「ウメモドキ」の実をねらってやって来ます。
メジロ(目白)」を呼ぼうと、餌台にミカンを置きました。
確かに、ミカンにつられて来ましたが、なんと、梅擬の赤い実をねらっています。

しばらくして、実を啄んだ決定的瞬間をとらえました。
しかし残念、ピンぼけ、手振れになってしまいました。


汁をなめることのほかに、実も啄むことを知りました。
12月のFm放送日、「ソヨゴ」について話しました。
(1)クリスマスカラーの「ソヨゴ」
モチノキ科の常緑小高木、「クリスマス・ホーリー(柊黐)」と近縁種。ハーブのような爽快感のある蜂蜜が採れる。
長野県南部の伊那・木曽地方には普通に見られる。
近年、庭木や公園樹として人気上昇中。
佐久市民交流ひろば」に植栽あり。



(2)葉が、吹く風戦(そよ)ぐ…。
革質の葉が密生、長い葉柄のために、風に戦いで音を立てる。
和名:「ソヨゴ」、由来の一説。
ほかに、葉が染料となる「染め用木」、「染め木」説。
別名:「フクラシバ」、厚い葉は、火であぶると表皮がふくらむ。
樹皮から、モチノキと同様に、鳥黐が採れる。
材は白く木目が白いので、駒や算盤玉などの細工に使われる。
CD曲:「冬の星座」(島田祐子)
(3)神前に供える「榊(さかき)」
常緑の広葉樹は、栄えに通じ「栄木(さかき)」。
土地の人たちには、正式名の「ソヨゴ」より、「さかき」と呼んだ方が通りがよい。
木曽開田高原の「ソヨゴ」の群生が印象的。
(4)藤村:「夜明け前」の叙述に「そへご」。
正月、木曽谷の風習を、湯浅浩史が『花おりおり』で紹介しているので、一部引用する。
〜不吉な流言から厄を払うため、三月の節供を期して本陣の吉左衛門の家に、門松をそへごを組み合わせて立てる〜(以下略)
年を祭り替えることによって、災難から逃れられると、正月をやり直すという内容…。
(5)「ソヨゴ」を詠んだ和歌
昭和天皇が、戦後の巡幸で志摩半島の英虞湾・賢島を訪れた際に詠んだ和歌。
色づきしさるとりいばらそよごの実 目にうつくしきこの賢島
花言葉:「先見の明」
◎「ソヨゴ」を、「市民交流ひろば」や、公園などで探してみましょう。

アメダス、最高気温は9.0度(13:20)、予報より高くなりました。
夜になってから、雨が降り始めました。
明日にかけて気温が下がると、雪に変わると思われます。