「葉痕の羊・申」が、ゆく年くる年を演出…。

昨夜・霜月二十日の残月。(27.12.31)(6

年末になって、朝の冷え込みが厳しくなっています。
6時半を回って外に出ると、昨夜・霜月二十日の残月が、屋根の上、高くかかっています。(6:40)

東の空がほんのり赤らみ、塀のトタン屋根に霜がびっしりと降りています。

アメダス、最低気温は氷点下8.6度(7:00)、日中は日差しの温もりが期待されます。
さて、小3の孫娘に電話を入れると、開口一番、「霜月二十日の月、昨夜遅くに見たよ。」とのこと、願いが聞き届けられ感心しました。
実際に観たことは忘れずに残り、お話の読み取りも深まるはずです。
その後、持参した教科書教材に目をとおすと、漢字や仮名の使い分け、小題などの違いがありました。
宮沢賢治の童話「烏の北斗七星」から、「二十日の月」の叙述を引用します。
〜月が出たのです。青いひしげた二十日の月が、東の山から泣いて登ってきたのです。
そこで、烏の軍隊はもうすっかり安心してしまいました。
青いひしげた…」「泣いて…」の表現は、賢治ならではの感性と思います。
十九日の月と二十日の月を見比べると、確かに「二十日」の月は欠けた境目がでこぼこで、ひしげています。
二十日の月が「更待月(ふけまちづき)」と呼ばれ、待ちくたびれた頃にやっと現れる月…、丸みが無くなり細くなっていく…、賢治の心を惹きつけるのかも知れません。
9時過ぎ、白いお月さまは西の空に移りました。(9:21)

年賀状は今年も最終日に、佐久本局に持参する羽目になりました。
駐車場付近に係が数人、車から降りずに手渡し受け取ってもらいました。
その後、「ひろば」に立ち寄ると、かなりの来園者が見えました。
事務所のパソコン管理の方に、賢治ガーデンまで出向いてもらいました。

冬でも観察が楽しい「オニググルミ」の葉痕です。

早速、「市民交流ひろば」のツイッターにアップしてもらいました。
なお、「ガーデンチームなないろ」のフェイスブックにも、先日に、投稿・紹介してもらっています。
今年の干支の「羊」来年の干支の「申(猿)」にも見えることから、「行く年来る年」にぴったり…、と紹介しています。
よろしかったら、それぞれにアクセスしてみてください。
また、どうか「賢治ガーデン」に出向いて、実物に触れてみてください。
お隣の木々にも、別の形の「葉痕」が楽しめますよ。
「アフチ(楝・樗)」「ドロヤナギ」の葉痕です。

日中は穏やかで、新年を迎える準備のために助かりました。
アメダス、最高気温は7.4度(13:10)でした。
朝、「今日は何の日」、1927年の今日、「除夜の鐘」が鳴らされたそうです。
人がもつという百八煩悩を救うため108点の鐘を鳴らす。
こうした風習は日本だけという
すべて終わるまでに一時間ほどかかる。
この鐘の音に、行く年来る年の感慨を深くする。