「月は望月」イベントに参加しました。

「中秋の名月」の残月を観ようと…。

早朝3時に目覚めてしまいました。
どうやら、昨夜の「中秋の名月」、その残月を観たいという願いがあったからかも知れません。
外に出てみると、お月さまの輪郭は見えず、月明かりがあるだけです。
寝床に戻りラシオを点けると、ラジオ深夜便の「にっぽんの歌心の歌」。
昔懐かしい、「お月さんこんばんは」が流れています。
中秋の名月」に因んだ番組、「月の歌アラカルト」でした。
「月のあかり」、「ムーンライト」、「月光」、「Cry for the moon」「ムーンライト伝説」と続きました。
馴染みの曲が無く、歳を取ったものだな−と、実感しました。
午前中に出かけて、東京から参加される「月の会」の皆さんをお迎えし、昼食をともにしました。
今日のイベント、「月は、望月」NPO法人望月まちづくり研究会、望月歴史民俗資料館などで企画されました。
月にまつわる史跡巡りで、先ず、城光院の「月の輪石」


「御牧望月大伴神社社記」(1714年の奥書)
「最初蒼海原を支配していた月読が、竜馬に乗り、四方の国々の河や渓を見まわり、千曲川を遡り、一奇巖の上に登り、金の弓矢を地に投げたところ、清水が湧き出した。そこでこの地に社殿を建てて鎮座した。この地を望月といい、その岩の上に月の御影が残ったので、その岩を月の輪石と名づけ、その地の湖を月輪淵という」。
次は、大伴神社に移動して、月読命つきよみのみこと)」の絵の見学です。

本殿に上がり、月神の絵に対面しました。

「御形は馬に乗る男の形にして、紫の御衣を着し、金作の太刀を佩ぶ」
2年前に拝見した感動が蘇りました。
イベントは、会場を「駒の里ふれあいセンター」に移して講演会。
『月と季節の暦』制作者・「月の会」主宰の志賀勝さんです。
「月と人々の暮らし」を、聴きました。
加藤真由美さんによるエレクトーンコンサートも感動しました。

「お月見」の「室礼(設い)」に、サトイモ(里芋)」も添えられて…。
「衣被(きぬかつぎ)」は、その名残りと考えられます。
お供えの「お団子」は、お米で作る以前には、「里芋」を高坏に盛ったことがルーツ…。
月の出時刻が17:38(長野)、高台に出て「月待ち」…。(18時過ぎ〜)


雲が明るく、月のある所が確かめられましたが…。残念!!
講師の志賀さんが、「お月さまを待つ心」・「月待ち」こそが大切で、「お月見」の言葉は馴染まない…、と話されました。
自然を、人間本位の傲慢さによって、観てはいけません。
吉田兼好:「月は隈なきをのみ見るものかは…」、お月さまは、いつも空に出ているのですから…。

慰労懇親会に移り19時過ぎに、期待通り、雲間に真ん丸お月さまが出ました。
観た参会者は、「まるで目玉焼きみたい…」とスマホの画面を見せてくれました。
小生は「月より団子…」」、「後で観たほうが、満月に近いよ…(望・満月は、翌朝の4:05)」と,後回しに…。
月をご縁に、これからもお付き(月)合いを…」9時を回ってお開き…。
残念、また空は曇ってしまいました。
帰宅して、空とにらめっこ…、時々ちらっとお月さまが…。
カメラに写ったお月さまは、形がはっきりしません。(23時過ぎ)

「月は隈なきものをのみ観るものかは…」兼好法師のお言葉を口にして、良しとしました。
日付が替わり明朝の日の出前、雲が切れることを期待します。
とりあえず、明日の日付までずらして、空を見上げることにしましょう。