季節が替わる兆しが…。

プリムラ・ポリアンサス

寒中、最後の日曜日の朝…、季節の移ろいを感じます。
アメダス、最低気温は氷点下5.5度(7:10)、午後から天気は下り坂…。
春の日差しに、気温はたちまちプラスに転じたので、布団干しと洗濯…。
玄関には、蘇民将来符」を飾って、家内安全を願いました。

その後、久しぶりにホームセンターへ出かけてびっくり、駐車場が満杯です。
駐車スペースを、雪山が占領しているためでもあるんですが…。
冬のビタミン補給のために、ミカン(蜜柑)を求めました。

お気に入りのミカン・「はっさく」はフレッシュで、旬の味覚でした。
今が旬の「はっさく」に、八朔は8月1日のこと、名付けられたわけが分かりません。
事典には、「〜わずかに苦味があるが、甘・酸味が適度で風味がよい。全国の生産量の約6割を和歌山県が占める。」と、あります。
さて、「蜜柑」といえば、芥川龍之介の短篇『蜜柑』があります。
教科書にも載った名作です。
「よみうり寸評」から、一部を引用します。
〜鬱々とした男の心象風景が一変する場面がある。♦動く汽車の開け放った窓から、女の子がつつみの中身を投げた。〈暖かな日の色に染まっている蜜柑が凡そ五つ六つ…子供たちの上へばらばらと空から降って来た〉。その瞬間、男は奉公先に赴く少女がなりふり構わず、見送りに来た幼い弟たちの思いに応えようとしたのだと察する。
〜本を読むとき、映像は自分の頭で作り出す。空から降る蜜柑も読む人それぞれに、違う光沢を放つにちがいない。
〜国際調査で15歳の読解力が低下したことがわかったという。若い皆さんに申し上げたい。文章って、時にいいものだと思うのだけれど。
 昔、蜜柑はお正月だけに用意される、小さなみかん箱、一箱だけ。
一日に一個しか食べられない、それはそれは貴重な果物でした。
高校の修学旅行、鳥羽に向かう電車の窓から生まれて初めて見た、「大きな夏みかん」…、今も瞼に浮かびます。
今の子どもたちが上記の叙述を読んでも、チンプンカンプンのことでしょう。
食べ物を、もっともっと大事にしてほしいものです。
生命をいただくのですから…。
テレビで、野沢温泉村小正月行事・「道祖神祭り」が放映されました。

長野市在住の若い頃、実際に見た光景が思い出されました。
午後から本格的な曇り、明日は未明から雪、雨の予報です。
アメダス、最高気温は9.3度(14:20)でした。