「封蝋細工」のような、「ホオノキ(朴)」の芽。

膨らんだ「ネコヤナギ(猫柳)」の芽。

冬型が緩んで、昨日までの空っ風(からっかぜ)は止んだようです。
5時半に外に出ると、よく晴れて厳しく冷え込んでいます。
空を見上げていると、北斗七星が目に入りました。
朝に見る北斗七星は、夜とは逆に、柄杓の柄が上向きに変わっています。(星座早見盤)
(夜に見ると、柄杓の升が、中の水を流しているように見えるんですが…)

南天に目をやると、春の星座の主役・「しし座」、大獅子が真っ逆さまに、西空に飛び込んでいます。(星座早見盤)

しばし寒さを忘れて、大自然の中に身を委ねました。
アメダス、最低気温は氷点下7.9度(7:10)、日中は日差しの温もりが期待されます。
今日は、「賢治を読む会」・2月例会で、佐久市立中央図書館に出かけました。
旧暦、正月十二日、新年になってからだいぶ日が経ちました。
『月と季節の暦』(制作者・志賀勝)を、宣伝し購読を勧めました。
先ず、早朝に見た星空について、話しました。
暦については、二十四節気立春、七十二候:「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」
東風吹かば匂いおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ (菅原道真
植物標本の紹介は、賢治ガーデンの「ネコヤナギ(猫柳)」、「ホオノキ(朴)」の芽、(アジサイ」の葉痕など…。

「ホオノキ(朴の木)」の芽については、賢治童話雪渡り」に登場しています。
「封蝋細工のような朴の木の芽」について、『賢治童話ビジュアル事典』の説明を紹介しました。

厳寒に耐えて、活動している植物の生命力を観察しようと呼びかけました。
参加者から、賢治の観察力に感心する声が上がりました。
子どもの頃、「ヤマブキ(山吹)」の白い芯を取り出して、梅漬けの汁を含ませて舐めた…。
興味深い体験話を聞きながら、現代っ子たちにも、草花あそびを体験させていと話し合いました。
テキストは、異稿〈若い木霊・チュウリップの幻術 先駆系形〉〈カイロ団長 初期形〉を読み合いました。
訴訟や裁判についての賢治の考え方を、2冊の本・資料から紹介しました。
宮澤賢治イーハトヴ事典』の「賢治の租税觀」:澤口勝弥
宮沢賢治と裁判の話』の「王様の命令の意味するものは」:那珂川裕次郎
澤口が書いた、「盛岡出身、原敬内閣が提案して可決した所得税法の改正案、現在の所得税につながる負担能力に応じた課税ということを、宮沢賢治は言っているのではないかと思う。」説得力がありました。
 帰路、田んぼ道を通りました。
 久しぶりに、北八(きたやつ)連峰・「蓼科山(2530m)」の全貌が見えました。
子どもの頃から、「お供え山」と親しんできた、郷土の山です。

北に目をやれば、白銀の「浅間山(2568m)です。
手前に見える、赤い建物・緑青色の屋根は「鼻顔(はなづら)稲荷神社」です。

2月11日(建国記念の日)には、「初午祭」が行われます。
夕方には、薄雲を透かして「正月十二日」のお月さまが、東の空高く昇りました。
アメダス、最高気温は3.6度(14:50)でした。