「ひろば・賢治ガーデン」にも、積雪が…。

ネコヤナギ(猫柳)に、うっすら雪が…

雪降りの予報だが、降らないだろう…。
起きると、予想が外れて雪が舞い、うっすらと積雪が…。
アメダス、氷点下4.0度(2:10)、一日中雪模様か…。
朝から、「ひろば」の運営委員会・2月例会で出かけました。
賢治ガーデンの草木にも、わずかに雪が積もっています。
野鳥の餌になったのか、「ソヨゴ」の赤い実は一粒も残っていません。
厳寒の佐久には珍しい、広葉の常緑樹・厚い葉が寒さに耐えています。

「ニワトコ(接骨木・庭常)」の冬芽は、観ると早くも綻びる兆しが…。

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜に、「雪降りの朝、子どもたちが、にわとこの木の周りをぐるぐる回って遊ぶ…」、叙述があります。
今の子どもたちにも、このように元気に遊んでもらいたいんですが…。
会議では、「賢治ガーデン」の現状と課題を話しました。
冬越しする草木の観察を楽しみ、自然の営みに触れてみましょう。
(1)春を待つ「冬芽・蕾」 倉嶋厚:『花の季節ノート』から
◯受験花〜ジンチョウゲのつぼみは一月の初めには淡い冬の光を浴びて今にも開きそうなふくらみを見せますが、その姿ほどには早く開かず、二月下旬頃にある日突然、甘い香りが街々に漂い始めます。〜
「図書館の前に沈丁咲くころは恋も受験も苦しかりきに」
これは東京・三田の慶應義塾の図書館わきの丘にある歌碑に刻まれている吉野秀雄の歌です。〜
◯冬の芽:木の芽は、まだ葉の生い茂っている夏から秋にかけて形づくられ厚い鱗片に覆われ、休眠状態で厳しい冬を越しました。いま、暖かい光を浴びて、内部で生命の活動が始まったのです。木の芽の“張る(春)”季節が動き出した、といえます。
「木の葉の落つるも、まづ落ちてめぐむにあらず、下よりきざしはるに堪えずして、落つるなり」徒然草
(2)葉柄が落ちた痕・「葉痕」
 植物が落葉したとき、茎の表面に残された傷跡のことです。
 オニグルミの葉痕が、羊や猿の顔のように見えて、子どもたちに人気があります。
 賢治ガーデンでは、アジサイ、サンショウ、ネムノキ、アフチなどでも見られます。
 図書館から借りた本『草であそぼう花であそぼう』(秋冬編)を紹介しました。

 昨日の「賢治を読む会」で話題になった、「ヤマブキ(山吹)」の白い芯についても、子どもの遊びとして、紹介しました。

現在の子どもたちにも、体験させたい遊びです。
Fm放送・「草木は友だち」2月23日に、「春を待つ、ひろばの草木たち」を話す予定です。
終わりに、2月2日付け読売新聞記事を紹介、皇居・吹上御苑の自然観察会 〜昨年までは小学生対象も実施していたが、応募者の減少で今年は取りやめる。
子どもたちに、もっと植物に関心をもってほしいです。
会が終わる頃、降った雪は融け始めました。
ミツマタ(三椏)」の花の蕾が、寒さに耐えています。

この状態で枯れずに、冬を乗り切り、花を咲かせてほしいです。
帰宅し、テレビの気象情報にびっくり、西日本の大雪です。
奈良公園の鹿たちも、日頃見ない雪にはお気の毒です。

日本列島は、明日からも大雪が心配になります。

アメダス、最高気温は1.1度(11:50)でした。