春季セミナー「羅須地人協会とその時代」に参加。

「里宮132号・賢治米」種籾を浸す。

久しぶりに、賢治ゆかりの地・花巻に出かけました。
腰を上げたのは、日頃から懇意にしていただいている、板垣 寛さんによる講演が計画されていることが一番の理由です。
佐久平を7:04発の「あさま号」、大宮から期待の「はやぶさ号」に乗り、ひた走り…。
懐かしい「会津磐梯山」、すり鉢状の「吾妻小富士」、仙台を越えると、ゆったりと流れる「北上川」…。
新花巻には10:38の到着、タクシーでリニューアルした「宮澤賢治記念館」に立ち寄りました。
副館長の牛崎俊哉さんに挨拶し、「記念館通信」送付、利用についてお礼、それぞれの情報交換…。
「ひろば・賢治ガーデン」について、資料でPRし、植栽している「オキナグサ(翁草)」や「賢治のバラ グルス・アン・テプリッツについても、話題にしました。
有名な「下ノ畑ニ居リマス」という黒板の文字。
館内の解説に、この文字は賢治によるものでなく、実弟・宮沢清六さんの文字であるとあり、認識を新たにしました。

次の日、林風舎の宮澤和樹さん(清六氏の孫)にお会いし、話題にしました。
賢治による文字だと、ほとんど人が思っているようですと、話されました。

レストラン・「山猫軒」は、「注文の多い料理店」に肖ったネーミング…。
簡単にビーフカレーで昼食、店を出た辺りに「熊に注意!!」の看板が…。
お店の人がと「熊も鹿も出ますよ」にびっくり…。
家にいる孫娘に、「山猫に食われなくてよかったよ」と、メール…。

賢治設計の「南斜花壇」を降りて、イーハトーブ館へ、セミナーの開会挨拶、講演開始です。
1 大島丈志(文教大准教授)
銀毛ウサギの秘密ー養兎(ようと)という農業
 賢治の農耕自炊の生活に現れる農産物は、甘藍、トマト、アスパラガス
花卉はヒヤシンス、チューリップ等が現れる。作品には養兎への言及もあり、童話作品にも様々な痕跡が見える。その特徴的な農業をどのようにりかいするか。
2 板垣 寛(石鳥谷町・学会員)
宮沢賢治から指導を受けた石鳥谷の農民たち
 石鳥谷町(現花巻市石鳥谷町)に肥料設計のための出張所を備えた賢治は、多くの肥料設計書を書いた。賢治の謦咳に触れた板垣亮一氏ご子息のお話を聞く。
3 栗原 敦(実践女子大学教授・前学会代表理事
羅須地人協会の時代ー労働農民党のことなどー
 学卒の農学校教師というアカデミックな道から、農民世界に勇躍飛び込んだ賢治であるが、半ば約束された「暗くけはしい」生活に終始する。その時代とはどういうものであったのか。

懇親会 山猫軒で開かれ、名刺交換など、賢治さんのおかげでいろんな方とお知り合いになりました。
お宿は、「ホテル グランシュール花巻」
学会理事の著者佐藤竜一さんからいただいた、ミンドロ島から奇跡の生還『灼熱の迷宮から』を、興味深く読み進めました。
次の日付け「岩手日日新聞」にセミナー初日の記事、板垣さんの講演を中心にありました。

さすが、要点的に書かれています。
後日、講演内容を記録することにします。


旅に出たときには、地元の新聞を見ることにしています。
佐久市とは同規模、花巻市の予算の主要施策 最重点は人口対策
総合花巻病院移転後押し 子育て世代の支援体制拡充も
もう1紙「岩手日報」で、目についた記事には、北海道新幹線きょう開業1周年 本県誘客の効果実感
ラジオからこんにちは えふえむ花巻(FMOne ) ながら聞きでも「きっかけ」づくりに


出かける前の早朝、「二月二十八日」の細いお月さま、期待にこたえてくれました。(5:16)


アメダス、最低気温は氷点下5.5度(5:50)、ずいぶん冷え込みました。