「やまぶどう・サンカクヅル(三角蔓)」も熟して…。

賢治ガーデンに植える「シュウカイドウ

台風18号の影響がもう出ているんでしょうか…。
どんより曇って「浅間山」はうすぼんやり…。
アメダス、最低気温は11.3度(3時)と、ずいぶん下がりました。
佐久市内の小学校では、今日が「秋の大運動会」です。
孫娘の小学校では、午後からの雨を心配して、午前中に終了予定とか…。
台風による雨は、秋野菜の生育にはこの上もない恵みです。
庭の周りに「シュウカイドウ(秋海棠)」が蔓延っています。
何しろ、その繁殖力の旺盛なことったらありません。
目にも見えないほどの細かい種子、それにムカゴ(零余子)まであるんだから…。
雨も降りそうだし、「賢治ガーデン」に追加植裁することで、「一石二鳥」を企みました。
生育条件のよい北側斜面、「ヤマナラシ(山鳴らし)」の木の株元です。

近くにある「やまぶどう」も、黒く熟し始めています。

「やまぶどう・山葡萄」と言っても、山でみる「ヤマブドウ」とはどうも違うようだね。
植裁し始めた頃に苗の様子を観て、話題にしたものでした。
それ以後ずっと胸につかえていたので、辞書やネットなどで調べてみました。
結論は、近縁種のブドウ科「サンカクヅル(三角蔓)」の名が正しいと分かりました。
『牧野新日本植物図鑑』の解説を一部引用します。
種名:ギョウジャノミズ(サンカクヅル)Vitis flexuosa
〜液果は小さい球形で、小さい房を形成し、熟すと黒くなり、食べられる。
[日本名]行者之水の意味で、山中で修行する行者がこのつるを切ってその中の水でのどをうるおすという伝説からついたが、実際にこのつるを長く2ヶ所で切りはなし、先端に近い方を口にくわえて吹くと基部の方から水がよくでる。
別名サンカクヅルは葉の形から来ている。
ラベルに記されていた「行者の水」はてっきり商品名だろうと、勝手に解釈していました。
「ひろば」に植栽されているこの樹木について、正しい「ネームプレート」を付けることにします。
宮沢賢治の作品に、「ぶどうづる」「葡萄」などが登場します。
これは、ヤマブドウ」種であると思われます。
童話:風の又三郎から、叙述を拾います。
「下がったらぶどうづるとりに行がなぃが。」
耕助が嘉助にそっといいました。
「行ぐ行ぐ、又三郎も行がなぃが。」
嘉助がさそいました。耕助は、
「わぁい、あそご又三郎さ教えるやなぃじゃ。」
といいましたが三郎は知らないで、
行くよ。ぼくは北海道でもとったぞ。ぼくのお母さんはたるへ二っつ漬けたよ。」
といいました。
今日付け読売新聞コラム・四季 
俳句に詠まれた山葡萄は「ヤマブドウ」種でしょう。 
秋もはや落つるにまかす山葡萄  小林愛

予報通り4時過ぎには、長野県佐久市に雨が降り始めました。
雨雲レーダー画像です。(16:16)

アメダス、最高気温は17.2度(9:00)
雨量は、0.5ミリ(18) 0.5ミリ(19) 0.5ミリ(21) 0.5ミリ(22) 1ミリ(23)
トータル3ミリでした。