旧暦、「八朔(はっさく)」そして「彼岸の入り」。

シーズンの終わりを告げる「大賀ハス」

台風18号が去って、季節の移ろいがいっそう実感されます。
今日は、旧暦の「八月朔日(ついたち)」・「八朔(はっさく)」と、「彼岸の入り」です。
アメダス、最低気温は14.0度(6:10)、どんより曇って、暑からず寒からず…。
まさに、「暑さ寒さも彼岸まで」の朝です。
ヒガンバナ彼岸花)」が、お彼岸の声を聞いて律義に顔を出しました。
一方、「ハス(蓮)」の花は、シーズンの終わりを告げています。
朝食を済ませた9時頃、小学生の元気な声が裏から聞こえてきました。
運動会が済んで、4年生の当番学級が、「外庭花壇」の世話にやってきました。
夏の花壇とはずいぶん変わっていることを、子どもながらに観察できたようです。
完熟した「ホウセンカ(鳳仙花)」の実を摘んで、種子が飛び散る様子を確かめました。

株元を観て、太くがっちりした茎にも目を見張りました。

耐寒性の無い「鳳仙花」は冬越しできません。
しかし、フユシラズ(冬知らず)」は、寒さの負けずに咲き続けます。

「また、観察を楽しみましょう。」と、話しました。
総合的な学習の時間として、実際に活動する時間は10分間ほど…。
でも、実際の植物と体を通して関わったことにより、今後ずっと植物に親しんでいく力になったはずです。
日照が殆ど無いので、思い立って庭木の手入れ…。
サンシュユ(山茱萸)」、「ナツツバキ(夏椿)」、「ウメモドキ(梅擬き)」などの徒長枝を整理しました。
作業しながら、草木の生命力に圧倒されました。
旧暦の月が改まり八月になったので、『月と季節の暦』(制作:志賀勝を捲りました。
特集 歳時滔々 いまここに月
八月一日 八朔 四宮神社のタノモサン  引用します。
〜宮島で続けられてきた八朔行事「タノモサン」。
もともと秋の収穫に入る前、豊作を祈るためにいち日休んで祝ったのが八朔だったが(タノモは田の面、頼むの語呂合わせ。宮島は神域のため農作が禁止され、対岸の大島の豊作を祈ったという)、子どもの健康、成長を祈る行事へと習合してきた。宮島では、各家で手造りのいわば「子ども舟」のような「タノモ舟「を仕立てて飾りつけ、海に流すことで子どものために祈願する、例のない独特の歳時文化をはぐくんできた。
 行事にたずさわる人の話によれば、舟が対岸の大島に順調に流れるためには大潮の力が必要である。つまり新月の大潮である八朔は西暦化できないのである。それはちょうど厳島神社の「管絃祭」が月暦六月十七日の大潮に行われるのと同じ理由である。

 こうしてみると、天体による自然の力・潮汐に、人知の及ばない畏怖の念をもって行われる祭り…、現代の人々も見習うべきではないだろうか…。

長野県全域に「雷注意報」が出て、不安定な天気に一日でした。
アメダス、最高気温は24.8度(14:40)、「夏日」は免れました。