「中秋の名月」・月待ちの集い。

天頂にかかる「仲秋十四日」のお月さま

昨夜半から、「八月・仲秋十四日」のお月さまが天頂にかかりました。
3連休の最終日、久しぶりに朝日が差し込んで秋晴れです。
アメダス、最低気温は14.8度(5:17)、予報は、夕方からの雨降り…。
今夜は、「八月・仲秋十五日」、「十五夜」・「中秋の名月」です。
(月の会・佐久)主催の十五夜中秋の名月」・月待の集いが計画されています。
会場は、佐久市大沢の「仁王堂」です。

元区長・高梨起喜先生の尽力と区民の協力によって、数年前に大改修が行われました。
お堂に上げていただき、改修の際に見つかった「在銘石柱」、古銭、「十九夜講」の皆さんから寄進された提灯や、「地獄絵」などを興味深くお聞きしました。
今夕は、少し前から雨降りの予報が出され、新聞やテレビ報道は、「お月見」はもっぱら期待薄とか…。
秋雨の時季と重なるため、晴れ空で名月を楽しめる年は少ないという。…。
(月の会・佐久)では、「月見(つきみ)」「月待(つきまち)」の考え方で…、雨降りでも実施することにしました。(『月と季節の暦』の制作者・志賀勝先生)
月の出時刻は、7:27(東京)、7:34((長野)、山の分を足すと18時少し前かな…。
小生が、収穫した「サトイモ(里芋)」を蒸し「衣被(きぬかつ)ぎ」、「月見団子」「奈良漬」などをいただきながら談笑し合いました。
これこそが「月待(つきまち)の集い」の意義と言えるでしょう。
本日、小田井の皎月原で行われた「知恵の団子」も護符としていただきました。
ちょうど6時、「月が出たよー」目ざとい参加者の声…。
参加者は一斉に縁側に出て、東の空に昇ったばかりのお月さまに対面しました。
お堂の庭の老松・曲がりくねった枝の枠の中に、北斎の絵心よろしく中秋の名月です。(18:03)

半ば、諦めていた中秋の名月が、雲に隠れたりまた出たり…。(18:20)

暗くなったお堂の中、ろうそくの光が揺れる中、徒然草』第百三十七段「花は盛りに」を紹介しました。
 花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。
雨に対(むか)ひて月を恋ひ、垂れこめて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し。
 望月の隈なきを千里の外まで眺めたるよりも、暁近くなりて待ち出たるが、いと心深う。〜
まだら雲を透かして、ほんのり淡い月の光が空一面に広がります。'18:43)

このような月待ち行事が、地域に広がること、将来のある子どもたちに伝承されることなどの乾燥・要望が出されて、意義ある集いに満足しながら、お開き。
お供えした「ススキ(薄)」や「ツルムラサキ」「ツルナ」などの野菜をいただいて家路につきました。
帰宅した頃には、お月さまは東の空高く…、隈のない真ん丸お月さまでした。(19:21)

アメダス、最高気温は26.6度(11:46)の「夏日」、雨が降らずラッキーでした。