Fm放送で、紅葉が美しい「カエデ」の仲間たちを話しました。

紅葉する、「実生・カエデの幼木」。

相変わらず「霧」の朝が続き、「浅間山」は見えません。
冷え込みましたが、降霜はなさそうです。
アメダス、最低気温は6.1度(5:12)、日中は晴れて、洗濯・お出かけ日和に…。
気象情報では、「紅葉色づき日和」の解説も…。
紅葉が進むためには、1 直射日光 2 適度な湿り気 3 気温差 
この3条件が揃うことで、今日はピッタリの日だそうです。
朝、NHKテレビ・あさイチで、「高雄山・神護寺が紹介されました。
紅葉の名所で、「タカオモミジ・カエデ」の名の由来になったのです。
よく知られている「イロハモミジ・カエデ」は、同じ種の別名です。
偶然にも、今日、Fm放送で話す内容と重なりました。
以前、7月のFm放送で話した、伝統野菜・「つるささげ豆・徳ちゃん豆」。
試験的に、二度目に播いた物が、開花・結実し、連日収穫しています。

「スーパーに並べても遜色ない…。」自信をもって放送局の皆さんに見てもらいました。
「霜知らず」の名でも呼ばれる、在来の「つるささげ豆」の種子をわけていただいた荻原さんににも、報告するつもりです。
Fm放送タイトルは、紅葉が美しい代表種・「カエデ」の仲間たち
内容・概略は次のとおりです。
(1)カエデ科カエデ属・落葉高木の総称
語源は、カエルデ(蛙手)の約。
世界に約、160種、日本には26種が自生する。
よく知られる「イロハモミジ」は、「イロハカエデ」「タカオカエデ」「タカオモミジ」とも呼ばれる。
「イロハ」は、伊呂波歌から、葉の5〜7の裂片数。「タカオ」は、高雄山・神護寺
「モミジ」は、動詞「もみつ(赤くなる・黄色くなる)」の名詞化
◯イロハカエデの学名:Ancer属(裂ける) palmatum種(掌状の)
属名、種名ともに、「裂けて、手のひら状…」、葉の形の表現。
このイロハモミジと、よく似た禁煙のオオモミジ、ヤマモミジが園芸種の親になっています。
◯特徴のあるカエデ属の種:ウリ(瓜)カエデ、イタヤ(板屋)カエデ、ヒトツバ(一つ葉)カエデ、メグスリ(目薬)ノキ、トウ(唐)カエデ、ハナノキ(愛知県の県花下伊那の新野・ヤマモト、大町の居谷里湿原に自生、ベニシダレ(紅枝垂)、サンゴ(珊瑚)カクモミジ、サトウ(砂糖)カエデ…。
種類が多く、分類・特定が難しいので、『紅葉のきれいな樹木図鑑』(佐久市立図書館蔵)など参考に、葉の形や色を見較べると楽しいです。
「ひろば・賢治ガーデン」に、数種の「カエデ」を植栽…。
天狗が持つ「羽団扇」のような、「ハウチワカエデ(羽団扇楓)『日本の樹木』より

CD曲:「紅葉」(NHK東京児童合唱団)
作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一
 明治四十四年、尋常小学唱歌に載った「紅葉」は、碓氷峠で生まれました。高野辰之は東京と郷里を往復する際に、碓氷峠の紅葉に感激したのでした。軽井沢〜横川間に、26のトンネル(県歌:「信濃の国」に歌われる)。中間の「熊の平」駅での停車時間が、じっくり観賞のチャンス…。

(2)岩村田城跡に残る「カエデ(楓)」の古木
岩村田小学校の宝物 シンボルツリー・「楓」の木(イロハカエデ) 『開校142年誌』
明治二十二年、旧校舎体育館が建てられた頃、「岩小の子どもたちの願いが天まで届くように」という思いを込めて天神堂に植樹された楓の木。
楓の歴史は、本校142年の歴史そのものと言えます。
なお、平成八年には、樹木医の指導を受けながら、当時のPTAの皆さんが、傷んだ木の補修作業をし、その甲斐あって元気を取り戻しました。
 卒業記念・文学碑 西郷南洲漢詩の一節  耐雪麗梅花 経霜楓葉丹
 また、児童たちは、楓の種子から赤ちゃんを育てる学習もしてきました。
 なお、佐久には自生しない「ハナノキ」も植えられています。
◯招魂社・社務所わきに立つ、「イロハカエデ」の大木・古木
岩村田招魂社は、明治3年、岩村田藩から出兵・戦没者を祀るために建てられました。
同じ頃に植えられたとすれば、樹齢は150年以上の古木ということになります。
岩村田周辺で、これほどの大木を見たことはありません。
まだ緑色ですが、真っ赤に染まる紅葉が楽しみ、どうぞお出かけご覧ください。

(3)数多く詠まれる、和歌(万葉集百人一首など、俳句
子持山 若かへでの黄葉(もみ)つまで 寝もと吾は思ふ 汝はあどか思ふ」
万葉集・東歌』子持山群馬県渋川市北方の山
◯「奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声聞く時ぞ秋はかなしき」(『古今集』)
◯「もみじ」、数多い季語:初紅葉、紅葉、黃葉、もみいづる、紅葉山、柿落葉…。
 中学生二里の家路の山紅葉 (相馬遷子)
伏して見る水の早さや紅葉狩り (高浜虚子
黃葉(もみじ)して隠れ現る零余子(むかご)蔓 高浜虚子

(4)一人前に紅葉する「実生苗」、その作り方
◯種子を拾って、すぐに採り播き・発芽させる
◯親株の下に生えた幼木を、鉢・ポット上げする。
Fm放送局のある佐久平駅・バス停のわきの植え込みには、数本の「イロハカエデ」があり、紅葉が見頃になっていました。

旧暦、九月十七日、「望=満月」と、ありますが、望(1/45)ということは、今夜に出て見る月は、一日遅れの月ということになります。
従って、今夜に見る月は、すでに右側が欠け始めています。(17:32)

アメダス、最高気温は18.3度(13:23)でした。