朝からの雨量は、7ミリ。

最終の「吊るし柿」

5時をまわり、外に出ると、今にも雨が降り出しそうな空模様…。
「昨夜・二十八日」のお月さまの観望は、見上げるべくもありません。
部屋に戻って、雨雲レーダー(5;20}画像、西から長野県を覆い始めました。

寝床に戻り新聞を読んでいると、雨音がし始めました。
時を同じく、ラジオが「東海地方で激しく、長野県内でも降り始めました」と、…。
アメダス、最低気温は9.7度82:16)、「気圧の谷による雨は、東に移動しながら、午前中は降り続く…」
今朝の、細い細いお月さまは月齢が28.0。
『月と季節の暦』(制作:志賀勝と、『月と暮らす』(藤井旭を、参照・引用します。

有明の月
夕方の三日月とは反対側が光る細い月で、夜明け前の東の空低く見えます。
「有り明けの月」は、夜明けになってもまだ残っている月のことで、十六夜の月より後の月のことを言います。
源氏物語の月
 平安朝を彩った文学といえば、何と言っても紫式部の『源氏物語』でしょう。その「夕顔」の巻には
 八月十五夜くまなき月かげ、ひま多かる板屋のこもりなく漏り来て、見習い給わぬ住居のさまもめずらしきに、暁近くなりにけるなるべし
 山の端の こころもしらで行く月は うわの空にて かげや絶えなむ
とあり、「若葉」の巻にも
 秋の夜のくまなき月に萬のものとどこおりなきに琴笛の音もあきらかに返りある心地はしはべれど、なおのことされに作り合わせたるようなる空の気色…
などとあり、満月の光のみなぎるさまがたいそうお気に入りだったことがうかがえます。
そんな紫式部に対し、枕草子清少納言のほうは、細い刃のような有明月を愛でている描写が多いのはおもしろいと言えましょう。
枕草子の月
 平安時代のエッセイスト、清少納言の『枕草子』の中でも、月は語られます。
 「月は」の項に
 月は、ありあけ、東の山の端にほそうていづるあわれなり
 「あわれなるもの」の項にも
 二十六、七日ばかりのあかつきに、
物語していあかしてみれば、あるかなきかに、心ぼそげなる月の、山の端近く見えたるこそいとあわれなれ
 紫式部清少納言、二人の性質のちがいが、月の形のようすからもうかがえようというものです。

雨は、予報通り午前中で上がりました。
アメダス、雨量は3.0ミリ(7)、0.5(8)、2.0(9)、1.0(10)、0.5(11)
トータル、7ミリでした。
夜が更けて、0.5ミリ(22時)の雨があり、トータルは7.5ミリとなりました。
夜のラジオで、東京で30ミリ超のまとまった雨量、一番は伊良湖崎の80ミリ超…。
今回もやはり、佐久地方は雨量が少ないことが分かりました。

雨が上がった午後、「モミジガサ(紅葉傘)」を撮りました。

和名の「モミジガサ」は、「モミジ」の葉に似た葉の形が由来です。

花が結実・完熟し、乾けば種子が採れそうです。
東北地方では、若葉は地方語「しどけ「しとぎ」で呼ばれる山菜です。
「賢治作品」には、「しどけ沢」が登場します。
雨で、土が柔らかくなったので、「仮設グランドわき花壇」の「カンナ」と「ダリア」の球根を掘り上げました。
冬越し保存は、明日に行う予定です。
アメダス、最高気温は13.8度(15:06)でした。