「佐久の季節便り」、「ジャガイモ」・種芋の発芽を促す…。

5時頃に目覚めると、西の窓から月明かりが…。

昨夜・「二月十七日」のお月さまが、西空高く煌々と照っています。

新聞を取りに出ると、空気が冷んにやりしています。

ラジオの気象予報士は、「南高北低」・春型の気圧配置…、と告げました。

まったく、春のお天気は日替わりですね。

アメダス、最低気温は0.0度(6:21)、日中は暖かくなる予報です。

 

今日は好天気、そろそろ外仕事を進めたい気分に…。

テレビ「やさいの時間」で放映された、「ジャガイモの袋栽培を思い出しました。

ジャガイモ植え付け準備の時期になったのです。

f:id:yatsugatake:20200312215509j:plain

先ずやるべき仕事は、「種芋」の調達とその芽出しです。

今年も、S規格「キタアカリ」・種芋を、土に伏せました。

f:id:yatsugatake:20200312220308j:plain

これらの種芋が発芽・発根したら、早めに植え付けるのが作業手順です。

「3月になったら、早いほどいい…」と、一般的には言われます。

でも、厳寒地の佐久地方では、発芽後の「遅霜」が心配です。

「佐久では、4月20日までに植え付ければいい…」、と、農家の人の話です。

3月中には植え床を整えたいと、計画しています。

学年を問わず、子どもたちに栽培体験をさせたいですね。

 

さて、2011.3.12「東北大震災」の翌朝、長野県に何が起こったでしょう。

震度6強の「長野県北部地震です。

f:id:yatsugatake:20200312222533j:plain

「東北大地震」の余震と考えられる、大地震です。

でも、同じ長野県にいながら、すでに忘れがち…、絶対に風化させてはいけませんね。

ホームセンター・花屋さんで、「ガーベラ」の鉢花を求め、被災された方々を偲びました。(写真は、2月20日に撮影した鉢花)

f:id:yatsugatake:20200312223702j:plain

昨日に続いて、『鏡の国としての日本』から、一部を引用します。

 ニ、「雨ニモ負ケズ」の原風景

 東日本大震災後の苦難が続いている。あまりの悲惨さにくじけそうになる人々に

一編の詩が耳にかだましました。それは、宮沢賢治の詩ー

   雨ニモ負ケズ

   風ニモ負ケズ…

   …イツモシヅカニワラツテヰル

 登録数一万冊になった電子図書館青空文庫」の世話人富田倫生によると、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」が月に四万一〇〇〇回も読まれたという。(中略)

 賢治が生まれた一八九六年、死者二万人以上の明治三陸地震と巨大津波があったた。賢治が亡くなった一九三三年、死者三〇〇〇人以上の昭和三陸地震と巨大津波に襲われた。まるで災害の申し子のようなめぐりあわせには言葉を失うが、賢治はイツモシヅカニワラツテヰル。

 賢治の作品にはこの詩のように自己完成を求め、自分に納得をもたらす笑いが多い。それは悟りに通じる深い意味を含んだ笑いである。笑い声にならない笑いである。『よだかの星』では、「みにくい鳥」よだかが殺し合いを逃れて天上へ高く飛んでいく。体が燃えだしたと知った時に、「たしかに少しわらって居りました。『虔十公園林』では、「ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ」に、虔十が周囲の無理解にも黙々と植樹を続けたときも笑いがみられる。

 賢治の描く笑いからは、自然との融合に通じる世界観と生命観がこぼれるかのようだ。人間だけの世界に閉じこもっていたのではない故に、賢治は、人間も生きとし生ける命のほんお一部であり、自然界の存在でしかないとみている。この信念のもとで、賢治は全作品をあらゆる生き物との対話集に仕立てた。(以下略)

 

アメダス、最高気温は12.7度(15:30)、明日は更に気温が上がる予報です。