「佐久の季節便り」、正真正銘の「五月晴れ(さつきばれ)」に、南信州へ…。

カッコウが鳴いて、朝日が昇りました。

空気も冷んやりと、気持ちのよい朝です。

アメダス、最低気温は13.8度(4:48)、日中は晴れの予報です。

今日は旧暦五月九日です。

五月(さつき)の「梅雨の晴れ間」は、正真正銘の「五月晴れ」です。

これから、木曽路開田高原方面に出かけます。

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分水嶺鳥居峠を越えて木曽福島へ…。

「福島関所」を見学、中山道の要衝「福島関」江戸幕府の治安維持に活躍しました。

木曽教育会館で、島崎藤村『夜明け前』の冒頭部分の原稿の文学碑を見ました。

 木曽路はすべて山の中である。あるところは岨(そば)伝いに行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曽川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いて〜ゐる〜

開田高原への途中、「ふるさと体験館きそふくしま」に立ち寄りました。

木曽の伝統色・「すんき」をお土産に買いました。

 木曽特有の無塩の発酵食品で、赤かぶの葉を塩を使わず複数の乳酸菌で発酵させたもので、長野県味の文化財に指定されています。

 日本の伝統食品の中でも、植物性乳酸菌だけで作る「すんき」は、無縁と食物繊維の優れた健康効果や植物性乳酸菌の有効性が注目され、健康面からも重要だと考えます。

〜未来の届ける食の遺産として「味の箱舟」」に認定されています。(以下略)

お宿は、西野温泉の「やまか」に泊まりました。

翌朝、小雨のそぼ降るなか、県宝・山下家住宅を見学しました。

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日本の代表的在来馬木曽馬のふる里です。馬を家族の一員として慈しんだこの地区にはは、馬の安全と亡くなった馬を供養して建てた馬頭観世音が1200体をこえています。
 山下家は江戸中期より大正初期にわたり木曽馬盛衰の歴史を刻んだ大馬主で、また伯楽と称する馬医を兼ねた木曽地方の豪家でしたが〜(中略)

建物の特色 徳川幕政期の民家につき、領主徳川尾張藩禁制の木曽五木である「檜、さわら、ねず、あすひ、こうやまき」は使用せず「松、なら、」を主材とし、大黒柱は「けやき」座敷の間は木目の細かい「つが」を使用し優美な風格を醸しています。(中略)

翌日、30日は雨が激しくなった木曽路を南へ…、「寝覚めの床」が食堂から臨みました。

「放水」?の警報が鳴り響きました。

南木曽から妻籠宿」へ…。浅田次郎と歩く中山道』 一部を引用します。

深い木曽の山々に抱かれた江戸時代さながらの宿場町

妻籠宿は全国ではじめて古い町並み保存を実施した宿場町である。街道を鉤の手に曲げた枡形は往時のまま、卯建(うだつ)を上げて、蔀(しとみ)にくぐり戸をつけた家がつらなり、江戸時代の宿場町を今に伝える。「売らない、貸さない、壊さない」の3原則を貫くという住民憲章を守っている証でもある。(以下略)

この町並み保存に尽力した人物は、佐久市出身の小林さんです。

駐車場の案内人と話すと、「小林さんは、町発展の大恩人です。」と…。

佐久市民としても誇りに思い、広く、佐久市民に周知してほしいです。

清内路トンネルを越えて下伊那郡阿智村昼神温泉で泊まりました。

昼神グランドホテル「天心」、以前に団体ツアーで泊まったこともあります。

現在も交流を続けている研修仲間が近くに住んでいます。

昨日から電話連絡しあい、今回も、ホテルで資料・情報の交換ができました。

大雨になり、ホテル前の「阿知川」には、茶色に大水が流れています。