「佐久の季節便り」、「岩村田城址」・高台に雨雲が覆い…。

台風14号接近による影響が早くも出ているようです。

賢治が好んで作品に登場させた「二十日の月」、朝も隠れてしまいました。

アメダス、最低気温は11.4度(4:52)、久しぶりに10度以上の二桁に…。

北東からの風が流入して、雨雲が発生しやすいのだそうです。

庭先の鉢植え・彼岸花」や「月見草」からも、秋の深まりが感じられます。

f:id:yatsugatake:20201007071347j:plain

午前中、岩村田城址にようこそ!!」市内の高校生を案内しました。

幕末に築城、完成をみないうちに廃藩置県となり取り壊されて、たった7年間のお城でした。

佐久市民でさえ岩村田に、お城なんかあったっけ?」という、残念な状態なのです。

お城の象徴・天守閣は無いが、「土塁(どるい)」はじめ、城郭としての地形や佇まいは残っています。

遥か、浅間連峰は上田・小県方面まで、眼下に湯川縁の崖…、城の立地は十分です。

「城郭の絵図面」も複数残り、当時からの生命の水・「井戸」も現存しています。

建物としては、「鵲稲荷神社」、城跡・天主郭の予定地に「招魂社」…。

現地を順繰りに案内して回りました。

 

岩村田城」は又の名「藤が城」といいます。

岩村田藩7代藩主が・内藤志摩守正誠(まさあきら)が最後の殿様です。

石祠・「藤城神社(とうじょうじんじゃ)は、廃藩置県の年に、藩知事となった正誠が先代の藩主たちを祀った神社です。

また、石碑・「岩村田城址鳩山一郎書 は圧巻です。

碑の撰文は、岩村田上の城に住み、第2代区長のされた、郷土史家・岩崎長思(ちょうし)先生です。

書は、郷土の書家・大森万里先生です。

昭和30年から、半世紀以上経過し、碑文が読みづらくなっています。

碑文の解読し後世に伝えようと、2年ほど前から努力を続けているところです。

誰もが読めるようなパネル展示を…、と願って努力しています。

 

「鵲稲荷神社」の説明パネルを前に、神社の起源・名前、岩村田城・築城までの経緯…を、建立者から説明がありました。

江戸時代、藩が「陣屋」から「城持ち」への昇格は並大抵のことではありませんでした。

幕府で相応の役職でなければ叶いません。

その点で、第6代内藤豊後守正綱と、第7代内藤志摩守正誠は、それぞれが重職を担った経過があるのです。

最後に、関係資料・書籍など数点を紹介しました。

ご存知、浅田次郎歴史小説『一路』も話しました。

浅田次郎は、若くして城持ちに昇格した「内藤志摩守」に、格別な興味をもって歴史小説に仕立てたのだろうと思われます。

 

午後は、予想より早く雨模様になりました。

急いで野良回り…、岩村田城址・高台」も雨雲につつまれて、秋深まるの佇まいです。

f:id:yatsugatake:20201007151113j:plain

間もなく、雨が降り始めました。

畑に立ち寄って、「里芋」と「食用鬼灯(ほおずき)」を収穫…。

 

夜のテレビは、台風14号の接近・コースの予想を報じました。

f:id:yatsugatake:20201007180509j:plain

どうやら、雨台風になりそうで、秋の取り入れや「運動会」が心配です。

アメダス、最高気温は19.1度(13:30)、雨が降り続いています。

明日も、雨の予報です。