「佐久の季節便り」、二十四節気・「立冬」、辺りは冬景色に…。

空には、斑状の雲が広がり、日差しの弱まりが感じられます。

立冬(りっとう)」を聞くと、冬支度を急がねばと、気分的に急かされます。

アメダス、最低気温は5.3度(6:13)、冷え込みはやや緩みました。

天気予報は、午前中はお日さまマーク…、洗濯と外仕事日和です。

「柿の葉」は、「強い霜」で葉が萎れ、「紅葉」を素通りして、葉を落としてしまいました。

取り残しの柿を、妻の手伝いで終わらせました。

昨年の手入れで、業者に太い枝を伐ってもらったんですが、高齢者にとっては、もはや限界に近づいています。

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二十四節気・「立冬」・七十二候・初候:「山茶始開(つばきはじめてひらく)」

「山茶」は、「つばき」と読みますが、「サザンカ山茶花)」のことだそうです。

ツバキ(椿)の仲間は、一般的に、寒さに強いのですね。

先日、長野県北部の小布施では、ツバキ科の「チャノキ(茶の木)」が咲き始めていました。

寒冷地の佐久地方でも、ツバキ科のサザンカ山茶花)」は、冬越しができます。

強い霜の後、庭先で、霜害を受けずに元気なのは「菊」の仲間です。

極小輪・純黄色の「盆栽菊」の花は、まだ、咲き始めたばかりです。

めっぽう、寒さに強い「菊」と言えますね。

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寒さに強いと言えば、スイカズラ(忍冬)」ですね。

文字通り、に耐えぶ…」ですから…。

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本日付け読売新聞「くらし」面に、興味深い記事がありました。一部を引用します。

今は忍耐 植物に学ぶ いけばなで心を癒やす 華道家元四十五世 池坊専永さんに聞く

 人間のあり方を改めて考える機会になりました。時間に余裕ができて植物園へ行った際、風雪に耐えながら生きる草木の美しさを再認識したんです。人間は寒ければ暖かい場所へ、暑ければ涼しい場所へ行けますが、植物は動くことができません。ただじっと耐え、太陽の方を向く。

そこには、目に見えない美があります。人間もその姿に学び、今こそ忍耐が必要だろうと思います。

 いけばなのルーツは神仏への供花(くげ)です。世の中が暗いときこそ、祈りが必要でしょう。池坊では、満開の花よりつぼみに美を見出します。明日には花開き、色づくだろうと考えながら未生の命をいけるんです。人の世は極めて短い「刹那」で、誰しも苦しみがある。明日はどうなるか知れないが、希望を持ち、花に託して祈る。だからこそ、花には人を勇気づけ、癒やす力があるのだと思います。(以下略)

 

妻の実家から、秋の味覚、「リンゴ」や「柿」をいただきました。

「シナノホッペ」は、初めて聞き、初めて見る「リンゴ」です。

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信濃の国生まれ、真っ赤なホッペ(頬)のようで、蜜入りです。

 シナノホッペは長野県果樹試験場において1987(昭和62)年に「あかね」ろ「ふじ」を交配して得た実生から選抜、育成されたリンゴで、2011(平成23)年に登録出願、2013(平成25年)に品種登録されています。

 長野県オリジナル品種としては最も新しい品種で、濃赤色で甘く、今後期待されている品種です。

いただいた「富有」柿は甘柿ですが、寒冷の佐久地方では、甘味が十分にのらないようです。

もし渋みがあるようなら、渋抜きの「醂し柿」にしたらどうかとのことです。

試してみたいと思います。

 

午後は、野良回り…、霜枯れた「コスモス」や「マリーゴールド」などを、田んぼに運び、乾いたら焼却します。

 

夜になり、雨音がしてびっくり…、「しぐれ(時雨)」でしょうか…。

アメダス、最高気温は19.7度(13:54)、意外に気温が上がりました。