「佐久の季節便り」、「夏雲」、ラッキー、水田に「菖蒲(しょうぶ)」の花…。

昨日、関東甲信「梅雨入り」…。

朝、「東京は快晴…梅雨前線は南に下り…」と、気象予報士が告げました。

北窓を開けると、浅間連峰は、沸き立つ夏雲に覆われています。

入道雲にまで発達すると、雷雨が心配になります。

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アメダス、最低気温は14.9度(5:42)、寒気が流入して、天気の状態が不安定、、午後は雷雨になるようです。

午前中は、雨の心配が無く、「洗濯・布団干し日和」を実践しました。

佐久ケーブルテレビ・6月は、サトイモ科の菖蒲(しょうぶ)」について話します。

今日は、その取材日です。

我が家の休耕田・土手下に、その「菖蒲(しょうぶ)」が群生しています。

稲作にとっては、いわゆる雑草…、駆除を逃れています。

そして、ラッキー…、花が着いている株がありました。

年に1〜2本しかお目にかかれない物が、画面の下部に…、「肉穂花序」の花を探してみてください。

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近年、アヤメ科の花との混乱があるので、今日は、本物の「菖蒲(しょうぶ)」を主人公に、放送内容を構成することにしました。

『植物と行事』(湯浅浩史)、端午の節句 ショウブの混乱 参考にしました。

 現代では、本物のショウブを目にするのは年に一度、五月五日だけになってしまったようだ。ショウブと聞いて、このサトイモ科のショウブを頭に浮かべる人は、もはや少ないだろう。梅雨のころに咲く花の美しい“ショウブ”は、アヤメ科のハナショウブであって、ショウブではない。古く、万葉のころは、ショウブはアヤメグサと呼ばれていた。アヤメに先ず名を乗っ取られ、現在に至ってはハナショウブに再び名を奪われようとしているのがショウブである。(中略)

 現在なアヤメはアヤメグサ(ショウブ)に姿は似るが(葉の縦筋が共通点)が、花が美しい。そこで最初はハナアヤメと呼ばれていた。だが、のちに母屋を奪ってアヤメになった。それにともない、アヤメグサは、ショウブの名に置き替わる。

古い呼び名・「アヤメグサ」を使って、よく分かる記述はさすがです。

『歳時記』に、芭蕉の句が、例句として乗っていました。

あやめ草足にむすばん草鞋の緖

黄菖蒲キショウブは、菖蒲と着いていますが、アヤメの仲間です。

花を観れば一目瞭然ですね。 

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◯五月節供 佐久市志 民俗編』を引用します。

菖蒲も蓬もともに特有の芳香をもち、邪気を払い魔除けになった。特に菖蒲は、鉢巻にして頭痛防止、腹をこすって無仕切り、風呂に入れて菖蒲湯、刻んで酒に入れて菖蒲酒にして、身を清めた。

 

お馴染みの「菖蒲湯(しょうぶゆ)」に使う物は、もちろん、サトイモ科の「ショウブ」です。

名前は「ショウブ」でも、「ハナショウブ」や「キショウブ」では、役に立ちませんよ。

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昨日が旧暦五月五日、佐久でいう「五月節供」です。

近年、この年中行事は、現行暦で行われるか、まったく忘れ去られていまいました。

残念に思い、「復活・実施を…、」と、願っています。

すぐ裏の保育園に、「菖蒲」と「蓬」を届け、説明資料も添えました。

娘の家族にも、届けました。

 

午後、2度目のワクチン接種を受けてきました。

佐久市は、かかりつけ医で、高齢者優先で接種が行われています。

ありがたいことです。

帰宅したら。「食用ほおずき」の苗が8ポット、届けれれていました。

雨振りの前に、畑と鉢に植え付けました。

 

夕方、5時頃から雷雨になりました。

短時間でしたが、激しい雷鳴に、パソコンのシステムを終了し、停電に備えました。

アメダス最高気温は28.6度(13:43)、雨量は、1.0ミリ(18時)。

明日は、日照無く雨模様の一日に…。