「佐久の季節便り」、濃霧が霄れて、10月としては、記録的な暑さ…。

6時少し前、外は濃霧に包まれています。

そして、しばらくすると、「浅間山」もくっきりと見えました。

朝の気象情報は、「昨夜、バナナのようなお月さまに、明るい金星が…」と、リスナーからのお便りが紹介されました。

「今、日本は3種類の性質が異なる雨が降っている…」とのこと、長野県の佐久地方は、カラカラ天気が続いています。

アメダス、最低気温は10.9度(5:14)、今日も「曇り時々晴れ…」の予報です。

庭先の「アメリ朝顔が、朝日を浴びています。

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近寄って観ると、朝日が花びらを透かし影が映る、面白い造形です。

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真夏に逆戻りの暑い日には、青色がご塗装です。

裏道わき花壇には、「青色藤袴(ふじばかま)」が存在感を示しています。

その名を、『趣味の園芸』で知りました。

「アゲラタム」だと思っていたら、宿根性なので、「宿根アゲラタム」とも呼ばれるそうです。

「賢治ガーデン」にも植栽されているので、さっそく、名札を立てるつもりです。

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反対に、室内で思いっきり赤色の物を探しました。

今が旬、3種の信州産林檎(りんご)です。

右から「秋映(あきばえ)」、「シナノスイート」、左の小形の2娘は、「紅玉」です。

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「紅玉」は、名前の通り真っ赤な、酸味が持ち味の、懐かしい林檎です。

薩摩芋との相性がよく、早速、妻が煮物にしてくれ、味わいました。

 

日中は、真夏のように暑いので、外仕事は敬遠しました。

シリーズ・

岩村田宿について、「英泉が描いた岩村田東京国立博物館所蔵)を紹介します。

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中山道一面白い岩村田」 中山道六拾九次資料館 館長 岸本 豊

 岩村田の浮世絵ほど変わった得は中山道だけでなく、東海道を含めても他にない。盲人同士が喧嘩をし、止めにかかる人もいるが、座り混んで監督している者もいる。犬は吠え立てて全体に殺気立っている。この作品は英泉が描いた中山道二十四枚の最後の作で、この異色をの作を書いて広重にバトンタッチさせられ広重が残りの四十六枚を描いて完成した。

 広々した平野は佐久平であるが、人物と岩村田との因果関係は考えられない。宿の東に荒町があるので、この地名にヒントを得て荒々しい場面を描いたとする説もあるが、説得力に乏しい。そこで次の説が最も有力である。東海道を広重に描かせ大成功した版元は中山道を、美人画で有名な英泉に任せた。ところが英泉の絵は広重の東海道ほどは熟れなかったため、版元は英泉に注文を出した。広重のような風景中心の絵を描いてほしいと…。これは美人画を描かせば、広重など足元にも及ばないと自負する英泉のプライドに火をつけることになり、極め付けの絵を描いて版元に渡した。取っ組み合いの喧嘩をしているのは英泉と版元であり、目が見えない全員は英泉の良さが見えない当時の人達を象徴して描いたとされる。

 英泉の絵は日本橋から塩尻峠まで十八枚は実際に旅して描いたようで、場所の設定が可能である。平野は佐久平、左に榎が生えるのは平塚一里塚、その背後の丘は佐久平に百十五個点在する流れ山である。右遠景の山は南の八ヶ岳の説もあるが、形が異なり茶色の城跡から、北の湯の丸と小諸の富士見城跡となる。

 ところで、岩村田に代表される英泉の動きのある人物に比べ、広重の人物はどれも動きが感じられない。英泉の絵は広重より当時売れなかったが、動画世代の今の若者の目から見れば、評価は逆転するかも知れない。日本の動画が世界的に注目されている今日、まさに英泉の絵は動画の先駆者であり、その代表作が岩村田であるといえる。

 

なるほど、「流れ山」が百五十個もあったとは…、それらが描かれたとは、興味深いです。 

今から2〜3万年前、2800メートルの富士山型・「黒斑火山」が大爆発し、山体崩壊した。

泥流となって流れくだった土砂は、佐久の平を覆い、山として残ったものが「流れ山」である

有史以前からの大自然のロマン…、今も、佐久平に原型を保っています。

 

アメダス、最高気温は29.3度(15:14)、真夏日」寸前、10月としては、記録的な暑さでした。