「佐久の季節便り」、菩提寺・「西念寺」に、地域の文化財を学ぶ。

外は、ミルク色の濃霧は、久しぶりのことで、いよいよ秋が深まります。

アメダス、最低気温は2.8度(4:57)、日中は穏やかに晴れそうです。

読売新聞一面のトップ見出しは、眞子さま・小室さん結婚 「心守り生きるための選択」皇籍離脱渡米へ準備

長嶋氏ら文化勲章 文化功労者加山・富野氏ら 

コラム・編集手帳 一部引用します。

〜◆秋篠宮ご夫妻の長女眞子さまの結婚相手、小室圭さんの記者会見での第一声に愛と恋のちがいを思い出した◆「私は眞子さんを愛しております」。きっぱりした口調にどこかホッとする一方、残念にも思えた。そんな当たり前のことをまず先に言わねばならないとは。お二人にとって、この数年が過酷であっやことを物語るといえなくもない。周囲への感謝を繰り返しつつ、小室さんの母の金銭トラブルを巡る報道や、ネット社会からの中傷に悲しんだ経緯を訴えることも忘れなかった◆皇室史上、例のないウェディングとなった。慶事なのに、苦いものが舌に残る。

午前10時半、近くの高校生が、地域の文化財を学ぶために、一行山・西念寺に集まりました。

ガイドブック・『東信州 中山道を歩く』のマップに、記載されています。

仙石秀久墓碑 吉澤好謙(鶏山)句碑

f:id:yatsugatake:20211027194150j:plain

あいさつのあと、ご住職様から、本堂屋根の3つの紋所についての説明から始まりました。

「永楽通宝」織田信長「三葉葵」は徳川家、「下り藤」は内藤家 と関わりが大きいことを示しています。

本堂に入ってお参りし、ご住職から、数多くのお位牌などの説明を聞きました。

檀家である私も、認識を新たにすることばかり…、高校生も真剣に見聞しており、関心を深めたようでした。

戦国時代の武将・千石久秀については、ほとんど知らないことばかり…。

以前に購入した、文庫本・『戦国秀久 戦国を駆ける』があります。

帯の「失敗しても、明日がある」も、意味深・興味深いですね。

f:id:yatsugatake:20211027175257j:plain

一筆箋 「東日本大震災 わすれな地蔵尊東京芸大 薮内佐斗司教授 作

見学・参拝記念にいただきました。

続いて、境内にある「吉澤鶏山」句碑を目の前に、吉澤鶏山と西念寺との関係や、句の意味などを学びました。

f:id:yatsugatake:20211026162023j:plain

説明文が、生誕二百年を記念・昭和52年から44年が経過しています。

ずいぶん、読みづらくなっています。

「そろそろ、設置し直さなければ…」と、声が聞かれました。

f:id:yatsugatake:20211026162112j:plain

「吉澤家」は檀家であり、本堂北側に墓所があるとのことです。

説明文を読むと、郷土史家としては、信濃史の代表的著作を著し、明治以降も数度にわたって、復刻されています。また、俳壇にも大きな足跡を印し、信濃文化に顕著な功績を残した…、とあります。

碑文については、次のように読み取れました。

     碑文

  世を乱髪に隠侍りて   美篶庵

籬などいふがくどさに

       野菊かな

さて、肝心の意味は、解説がないので私なりの解釈を話しました。

前置きを付けているのは、単に「野菊」の情景を詠んだのではなく、今の自分の姿を、野菊に託し・重ねているように読み取れます。

今の自分は、髪も整えず、人前に出ることなく、ひっそりと暮らしている。

籬も立てられず、伸び放題になっている…、まるで、そのような「野菊」だ…。

しかし、それで良いのだ…、と、達観の境地かも知れない…。

最後に、境内から数分歩いて、「子育地蔵尊西念寺が祭祀)を参拝しました。

資料『子育地蔵尊考』(金澤正昭)によると、、宝永の時代、富士山の噴火による飢饉、5歳以下の子どもの間引き…。

生きながらえなかった子どもの霊を慰め、化身となったお地蔵さん…。

このような悲劇が起こらないよう、生まれた子は、健やかに育つように…。

人々は、「子育て地蔵尊にお参りし、お祈りするのです。

 

午後は、雲が出てきました。

農機具屋に行って、「エンジン・ブロワー・バキューム」の相談をしました。

使い勝手の良い、ハンデータイプの物を注文しました。

裏の「リギダマツ」・落ち葉掃きに、威力を発揮してほしいです。

 

アメダス、最高気温は20.3度(12:38)、意外に暖かな好天気でした。