「佐久の季節便り」、庭木の手入れ、夕暮れの「紅浅間」…。

「冬型気圧配置」で、朝から、強風が吹き荒れています。

浅間山には、「雪雲」がかかり、グランドに霜は見られません。

アメダス、最低気温は1.8度、冷え込みは緩みました。

今日は、業者が庭木の手入れに入りました。

昨年は10日でしたから、ほぼ同じ時期です。

この時期、落葉樹がすっかり葉を落としています。

寒い中、大変ですが、メリットは、枝払いと落ち葉掃きのし安さと思われます。

 

移動図書館車・「草笛号」の巡回日が明後日に迫りました。

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『玄鳥さりて』(葉室麟、改めて、「玄鳥」について叙述を拾ってみました。

登場人物は、三浦圭吾と樋口六郎兵衛…。

 最は不可能に思えるが、練達すると、あたかもツバメがひらり、ひらりと飛ぶように長大な刀を振るうことができる。その様はあたかも手妻のような鮮やかさだった。

 圭吾の激しい口調に美津は涙ながらに訴えた。

「さようなことはございません。樋口様は出ていかれるときに言われたのです。追わないでくれと。あの方はわが家から去られたのです。」

 そう言われて、圭吾の脳裏に燕が曇天の空に向かって飛び立つ様が浮かんだ。

(あのひとは本当に去ったのだろうか)

 圭吾は唇を噛んだ。

 大阪に出た圭吾は箭内仙庵という学者の塾に入って、しだいに学問を究めていった。そのころ、圭吾は髪を総髪にして、

ー燕堂

と号した、号の謂れをひとから訊かれると、

「去った燕に戻ってきて欲しいからです」

と笑みを浮かべて答えた。

 蓮乗寺藩士、樋口六郎兵衛については、藩の記録に、

ー不詳ノ事アリテ出奔ス

と記されているだけである。

「帯」に、互いに思いやりながらも、藩政に翻弄される男たちの葛藤と覚悟。

武士の刀は、わが命より大切なひとをまもるもの。

人を信じる強さ。

限りない優しさ。

矜持ある生き方。

葉室歴史文学、その最後にして全て。

追悼 葉室 麟 新潮社

 

日中は、日差しがありながら、気温は上がりません。

寒風で、体感温度はさらに低く、大変な一日でした。

4時半を回って、手入れ後のゴミ集め…。

お手伝いをしていると、「白銀の浅間山」が夕日に染まっています。

夕暮れの「紅浅間(べにあさま)」です。(16:40)

そう言えば、ついさっき、「紅浅間・杏」の太い枝を、伐ってもらったばかりでした。

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アメダス、最高気温は6.8度(0:13)、日差しがありながら、気温は上がりませんでした。

最大風速は、北西の風6.8メートル(1:50)でした。