「佐久の季節便り」、新年の朝、「霜月二十八日」の細い細い月に、奇跡の出会い…。

晦日の夜、テレビは「ゆく年くる年」…。

ラジオは、新しく始まる大河ドラマ・「鎌倉殿の13人」…。

今朝、目覚めたら6時半、ラジオ体操が…。

昨夜に舞っていた小雪はどうかな…、心配して新聞を取りに出ると、晴れていて意外な感じ…。

半信半疑で東の空に目をやると、「霜月二十八日の細い細いお月さま」が、屋根の上にかかっています…。(6:29)

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今日、新年・元旦は、旧暦の「霜月二十九日」、早朝に出たお月さまです

『月と季節の暦』によると、廿八日 月の出 翌5:00(東京)

つまり、「霜月二十八日」の月の出時刻は、翌日の朝5時と言うことです。

新聞・あすの暦では、1月1日 旧暦11月29日 5:09(長野)に該当します。

今朝の月は、誤解しやすいが、「二十九日の月」ではありません。気をつけましょう。

「二十九日の月」は月の出時刻は6:24(長野)、日の出時刻7:00(長野)前の明るさのために、ほとんど観ることができません。

 

昨日の朝は、残念、吹雪で観られなかった「霜月二十七日のお月さま」(チェシャ猫の口)です。

昨日の朝、気象予報士の伊藤みゆきさんが、「東京は、晴れた空に、逆さ三日月が見えています…」と、話していました。

一日後の今朝は、さらに細くなったお月さまに、奇跡の出会いでした。

7時を回って、「平尾山」の上空「朝焼け雲」が…(7.10)

見えますか?画面中央やや下に、ぽつんと明かりが…、南パラダスキー場の照明です。

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明けましておめでとうございます。

今年も、コロナの収束を願わずにはいられません。

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新年を寿ぎ、お節(せち)をいただきました。

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お昼にお雑煮、食べ過ぎに要注意だな…、体を動かさないし…。

外に出たのは、先に頂いた年賀状に、遅ればせながら…。

佐久郵便局に、車で行って投函…、駐車場は次々に来る車で満杯…。

毎年のお正月風景ですね。

 

午後は、寝床で読書…、蔵から読み始めた『義民が駆ける』(藤沢周平を読み終えました。

「あとがき」を一部引用します。

 天保一揆とか、天保義民という名で呼ばれている羽州荘内領民の藩主国替え阻止騒ぎは、私の郷里にあったことで、郷里で人口に膾炙している話である。もっとも最近の若い方々が、どの程度この話を知っているかはわからない。

 私は子供のころに聞いた。そして一方的な美談として聞かされたために、いつからともなくその話に疑問もしくは反感といったものを抱くようになったのはいたしかたないことだった。(中略)

 その気分のまま、長い間私はこの事件から遠ざかっていたようである。小説に書くようになったのは偶然にすぎない。だがそれで調べ直してみると、なかなかこれまで考えていたような短銃な事件でないことに気付かされるのであった。〜(中略)

 ここには、たとえば義民佐倉宗五郎の明快さと直截さはない。醒めている者もおり、酔っている者もいた。中味は複雑で、奇怪でさえある。このように一面的でない複雑さの総和が、むしろ歴史の真実であることを、このむかしの“義民..”の群が示しているように思われる。あるいは誤解されかねない義民という言葉を題名に入れた所以である。

 この小説は、次に掲げるように多くの先学のご研究を参考にして編まれたものである。記して感謝申し上げる次第である。

                       昭和五十一年九月一日

今から200年ほど前、江戸時代の幕府、藩、領民、農民の暮らし…。

その複雑怪奇な人間関係が、垣間見られた思いです。

不自由もなく、毎日、暢気に暮らせることは、最高の幸せと言えるでしょう。

 

アメダス、最高気温は、氷点下0.1度(14:38)、日差しの温もりは感じられましたが、今日も真冬日でした。