「日本野鳥の会軽井沢支部9月の探鳥会」は、例年、「望月高原牧場」が会場です。
この時期、「鷹の渡り」が期待できるそうです。素人会員でも、鷹が大空に舞う姿を楽しみたい気持ちです。昨年は欠席したの、今年は参加してみました。もちろん、野に咲く花々も楽しみたいです。
開始8時半、蓼科山も眼の前に見えて、絶好の「鷹日和」になりそうです。
画像、空気が澄んで、意外なほど遠くの山々が望めます。(残念、望遠レンズ持参せず)
詳しい人の説明では、「後立山(うしろたてやま)」の奥に、なんと「立山連峰」の「剣岳」「立山」が見えると…。しばらく、スコープでも覗きました。
幸先よくハチクマ、ノスリ、エゾビタキ、ハヤブサ…次々と、詳しい人たちが教えてくれます。すぐ、ポケット図鑑とにらめっこ…。特徴や大きさを確かめます。
草むらでは「カンタン(邯鄲)」が「リュリュリュリュリュリュ…」と鳴き、傍らには「ミゾソバ(溝蕎麦)」が金平糖のような可愛い花を、また「ノコンギク(野紺菊)」が、高原の秋を見せてくれています。
その後も、モズ、ホオジロ、カワラヒワ、キジバト、アカゲラ、イカル、カケス(モズに追われる)ノビタキ、シジュウカラ、ゴジュウカラ…。
空高く「ピーピー」と鳴き声…、すると、ひときわ大きな歓声が上がりました。
「イヌワシ」です。眼下を睥睨して悠々と飛んでゆきました。子どもの頃に、「赤ん坊が鷲にさらわれる」ということを耳にして、鷲の凄さ・怖さを知ったことを思い出しました。
にわかに雲が出で霧雨が舞うと、てきめんに鷹は現われません。上昇気流が生じないからです。
展望のよいところで、腰を下ろしました。「イカル(斑鳩)」がカラマツに群れています。「24羽いるよ」は、毎度のしゃれです。「お菊二十四」と鳴く聞きなしを言っています。「コーキーコーキー」からは、「古希、古希」を連想した人もいるようです。いつも、こんな調子で和気藹々とやっています。
四阿(あずまや)で、お昼をとっていると、また空が晴れました。
青空に白い雲…。
やっぱり現われました。「ミサゴ」です。トビが追いかけています。(残念、写真に撮れません)
『山野の鳥』図鑑に載っていないわけを尋ねると、魚食性の鷹で、海辺に多いからとのことです納得しました。
「鳥合わせ」では、サシバ、コムクドリ、サンショウクイ、メジロ、コジュケイなども追加報告されました。
計31種を数えました。自分の目と耳で確認できたのは、やはり半分にも満たない数ですが、楽しい探鳥会でした。大満足でした。