旧暦(月暦)、如月の朔日(ついたち)。いよいよ春めいてきました。

yatsugatake2005-03-10

「月」が改まりました。旧暦の二月「如月」に入りました。
「もしかすると…」と、期待を込めて窓越しに見ると、ロウバイの花がはっきりと見えます
庭に出て見ると、やっぱり待望の花が開いていました。「それではと…」と、次にマンサクを見に行きました。花びらが5ミリほどに伸びていました。
ここ数日の春の陽気が、一気に花たちをほころばせたのです。
追伸:夕方見ると、花びらは1センチにも伸びていました。その生命力に感心しました。
旧暦、「如月の朔日」を、祝福してくれたのでしょう。

通勤中の空は淡く白っぽく、これは「春霞(はるがすみ)」あるいは「靄(もや)」というんでしょうか?つい、日本古謡の『さくらさくら』が、また、清少納言の『枕草子』の冒頭が口をついてでてきます。「春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく、山ぎはすこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる」…
高校入学したばかり、初めて習う「古文」が新鮮でした。高校生になった誇りのようなものも感じたものでした。車を運転しながら、50年もの大昔、青春時代までもタイムスリップしてしまいました。

もう一つの観察、宵の口の「水星」です。日の入り時刻は5:50(長野)。西の空を見ると、真っ黒な太い帯状の雲があります。半ばあきらめながらも、空をにらんで見ていると、
目に飛び込んできました。執念の勝。幸運の女神が微笑みました。帯状の雲の隙間に水星を認めました。感激でした。
肉眼で、双眼鏡で、そしてデジカメに撮りました。撮っては画像を見て、露光時間を変えながら、6:50ごろ空全体が靄ってしまうまで、30分間ほど楽しみました。
追伸:パソコンに取り込んでみると、肝心の水星はぼんやり写っているだけ。
技術の問題なのか?カメラの性能の限界なのか?がっかりしてしまいました。
今後、一週間ほどの空の条件のよいときに、改めて挑戦してみましょう。