5月初日、暖かい雨が降りました。


5月の初日は、最低気温10.5度の暖かい朝でした。その後はずっと曇り、午後にはとうとう雨降りになりました。
昨年の「緑の日」に、山道をドライブした時に見て、家の庭にも欲しいなと、植えた「ヤマブキ(山吹)」です。
冬を越して、早くも花をつけてくれました。
昨日は蕾だったのに、今日は雨の中で咲いていました。意外な感じでした。
遠くより見てゐし雨の濃山吹                   (高野素十)
「ヤマブキ(山吹)」は、やはり晴れた日の清々しい空気が似合います。
画像は、昨年の山道で出会った「ヤマブキ」の株です。曲がりくねった山道から見える全山が、ヤマブキで覆われていました。花は、目の覚めるような、まさに「山吹色」でした。

山吹の一重の花の重なりぬ 稲畑汀子

ヤマブキの学名は、
Kerria japonica ジャポニカとあるように、日本固有の植物です。
桜とは異なり、地味ですが素朴な明るさに、好感が持てます。
日本名、山吹は山振(やまふき)の意味で、枝が弱々しく風のままに吹かれて揺れやすいからだそうです。
子どもの頃に、緑色の茎を折って、中から真っ白いぽくぽくした髄を出して遊んだことを、鮮明に思い出します。