台風18号一過 鬼灯の郷愁

yatsugatake2004-09-08

台風18号で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
我が家では、植木鉢が数個倒れたりケナフやコスモスが傾いた程度で実害はなく、申し訳ないです。だから、台風一過といっても心は晴れません。
浅間山が、21年ぶりの噴火から1週間、やっと姿を見せました。頂上からわずかに白い煙を北東方向にたなびかせていました。まだまだ噴火が心配です。
倒れた鉢のひとつに、鬼灯(ほおずき)がありました。7月の初め、ほおずき市の頃でしょうか?園芸店で購入したものです。その時はまだ青いものでした。
ひと月ほど前から見頃となりました。朱紅色の袋は、まさに鬼の灯(ともしび)。すばらしいネーミング、名づけた人に拍手を送ります。あとひと月は楽しみたいです。
鬼灯、酸漿、ほおずき。この植物はほんとうに郷愁を誘ってくれます。
子どもの頃、あの奇妙な赤い袋状の実はなんとも印象が強かったです。袋を破いて、中から取り出した赤い実も、子どもの関心の的でした。食べられる物として、そして玩具として。
食べると、独特な甘みと苦味。この味はきっと生涯忘れられないはずです。
中身を取り出して空にして、吹き鳴らす。そのたびに「ギュウ、ギュウ」と鳴る妙な音が忘れられません。残念ながら、私は不器用で鳴らすことができませんでした。
何度か挑戦しましたが、うまくいきませんでした。そのうちに、あれは女の子のやることと、プライドとあきらめで済ませてしまいました。
これからでも遅くはない。やってみようかな。