冬型、寒風が吹きすさびました。

yatsugatake2006-03-03

浅間山の山肌は、今日は雪雲が渦巻いていて見えません。
画像は、昨日の浅間の雄姿です。
新暦3月はまさに名のみの春、朝は氷点下4.8度。日中は薄日が差しても12時の3.5度が最高気温でした。
このようなお天気で、思い出すのは清原深養父の歌(『古今集』)です。清少納言は、曾孫です。
「冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ」
花は、もちろん幻であって、雪のことです。「六花(むつはな)」といいますから、春を待つにも、おおらかで優雅なものです。
長谷川櫂:『四季のうた』、米川千嘉子:『四季のことば100話』に、紹介されています。
読売新聞のコラム、「倉嶋厚の季節アルバム」にも、この時期の厳しいお天気についての記載がありました。
英語の諺では、「3月はライオンのようにやってきて子羊のように去る」という。
ライオンは温帯低気圧の「あらし」、子羊は移動性高気圧の晴天。そして、「子羊のようにやってきて、ライオンのように去る」とか「ライオンのようにやってきて、いつまでも暴れる」と言い換えられている。
中国では、「春風のノ狂フハ虎ノ如シ」である。(以下略)


四日のお月様は日暮れ前から天空にかかり、8時半過ぎまで見事なまでに、「黄金の舟」を見せてくれました。
低温注意報が出され、午後9時を回り、すでに氷点下2度に下がりました。
明朝は冷え込みそうです。風邪に要注意のこのごろです。