「八朔(はっさく)」は、旧暦、八月一日のことです。

yatsugatake2006-09-22

今では、特別の日ではありません。
昔は、「八朔」のこの日に、新穀を贈答して祝ったそうです。
興味深いので、「広辞苑」で調べてみました。
「田の実」、すなわち稲のみのりを祝う意から起るという。「たのみの祝」「たのむの節」「たのむの日」「たのも節供」などという。
(「憑」と書く)君臣相たのむ意にかけて、たのみ奉る主君へ太刀・馬・唐物などを贈り、主君からも物を返し賜ること。鎌倉中期から武家の間に行われ、室町時代には幕府の重い儀式となり、憑(たのみ)総奉行を置いた。江戸時代に至り、徳川家康の江戸入場が八月朔日だったので元日と同じく重い式日とし、諸大名は賀辞を述べて太刀献上のことがあった。

贈答といえば、お土産・手土産もあります。
少し前の、読売新聞コラム「四季」に、「枝豆の手土産」が載っていました。
田んぼへ行ったら、「丹波のクロマメ(黒豆)」の実が膨らんできていました。そろそろ、枝豆として食べられそうです。根元の茎は何と人指し指の太さ以上になっています。今年は上出来です。とりあえず、2株収穫しました。
家に持ち帰り、早速茹でました。素晴らしい秋の味覚、勿論ビールもいただきました。
「枝豆をひと束抱へ来られけり」 岡部富雄
さり気なく、こんな手土産をいただいたら嬉しいですね。