偶然、昨日と最低気温(氷点下5.2度)、最高気温(4.6度)が同

yatsugatake2007-01-24

Fm放送で、「フクジュソウ福寿草)」を話しました。
「元日草」はじめ、生命力やめでたさの意味を込めた別名・方言などがたくさんあります。お正月の盆栽や寄せ植え鉢の定番でもあります。が、促成栽培でなんとか間に合わせているので、植物にとっては大迷惑だと思います。つまり、「元日」と言っても、「旧暦の元日」(今年は2月18日)の頃に、雪を割って咲き始めるのが自然の姿なのです。
学名、Adonis amurensis
アムレンシスは、アムール河(黒竜江)の原産地を意味しています。野生のものは、絶滅が危惧されています。
画像は、鉢植えで無理に咲かせたフクジュソウです。花びらがまだ完全に開ききっていません。
フクジュソウは、光や温度変化に敏感に反応して、花を開いたり閉じたりします。金属光沢の花びらが、お椀状に開いて凹面鏡の働きで光を集めます。こうして、花の内部を寒さから護ったり、昆虫を誘ったりしていると言います。植物の強かさには、改めて驚かされます。
花言葉は、「幸せを招く」。花を眺めながら、この言葉にあやかりたいものです。
   
「六日のお月様」は、明るいうちから天頂にありました。
宮澤賢治、『春と修羅』の「風景とオルゴール」に詠まれています。(一部引用します)
  《ああ お月さまが出てゐます》
ほんたうに鋭い秋の粉や
玻璃末(はりまつ)の雲の稜に磨かれて
紫磨銀彩(しまぎんさい)に尖つて光る六日の月