久しぶりの青空、清々しい日でした。

「ハナカイドウ(花海棠)」の赤い花色が、久しぶりの青空に映えました。
別名「スイシカイドウ」は、漢字で「垂糸海棠」と書くと、意味がよく分かります。花柄が、長く垂れるのでこの名があります。咲きはじめの初々しさが、いい感じです。

「カイドウ」は、昔からよく美人の形容に使われました。
「緑花試験」の問題に、「女性が酔って眠ったあとの、まだ眠り足りないあでやかな美しさを表す」言葉とは?と、出題されました。
答えは、「海棠の眠りいまだ覚めず」なのです。
知らなかったので、「睡蓮」と答えて間違えました。
『解説書』に、次のようにあります。
「唐の玄宗皇帝がある日酒宴を催し、日ごろ寵愛している楊貴妃にもその席に来るように伝えた。彼女は自室で酒を飲んで休養していた。帝の急なお呼びに驚いて行こうとするが、酔って歩くことができず、侍従や侍女に抱きかかえられるようにして帝の前に出た。見ると彼女の両頬はほんのり紅をさしたように色づき、瞳は夢見るごとくうっとりして、えもいわれぬ美しさである。酔いのさめきらない、なまめかしさを見て、しばらく見とれていた帝は彼女に言った。「海棠の眠りいまだ足らず。」と。
以来、海棠は、「睡花」の別名ももつようになりました
。(以下略)
 
午後、遅ればせながら、ハウス内で芽出しをした「ジャガイモ(キタアカリ)」と、「ネギ(下仁田葱)」を、植えつけてきました。
それでも遅霜が心配なので、ジャガイモの芽には、稲藁をかけておきました。
「弥生十一日のお月様」が、東の空高くかかりました。(19:00)
霜注意報、明朝も冷え込みそうです。