秋が、一段と深まりました。

今年の「紅葉」は、どうも冴えません。
夏の暑さが続き、佐久地方には珍しく台風の影響も受けて、植物たちが戸惑ったようです。時期が遅れた上に、色が褪せているように感じます。
駒場公園の木々の紅葉は、観賞する間もなく、ほとんど終わりに近づきました。
画像は、佐久市立中央図書館裏の植え込みの「イロハカエデ」の紅葉です。下枝の葉は、まだ緑色のまま、冷気に当たった部分の葉が、赤く色づき始めています。


例年だとこの時期、もっと鮮やかな真紅に染まるんですが…。
でも、このように紅葉する過程の色変化が、観察できることは楽しいです。

画像は、初めて栽培して収穫した「ミズナ(水菜)」です。
8月の終わり頃、JAファームで苗を見かけました。今まであまり馴染みがなく、栽培してみたくなりました。2本求めて栽培したものです。
植えてから二ヶ月で、こんなに大きく育つとは驚きでした。手に取ると、ずしりと重く、ざっと2〜3キロはありそうな大株です。
調理する前からもてあまし気味…。下の画像、なんとか小分けにしてみました。

昨日の読売新聞に、偶然にも「ミズナのの躍進」(生活情報部 福士千恵子)が載っていました。
大見出しは、「思い複雑 食の画一化」です。
本来、「ミズナ」は京野菜、関西の食材です。それが、今では関東近県でも盛んに作られるようになったというのです。
ミズナが全国区になった理由は何だろう。「作りやすく、使いやすいやしからでしょう」と、種苗会社の説明だそうです。興味深いことに、関東での京野菜生産は、江戸時代から始まっており、参勤交代がその背景にあるそうです。成程なーと感心します。しかも、欧米では近年、サラダ野菜として、『MIZUNA』が普及しているそうです。
しかし、福士さんは、食の標準化、画一化、グローバル化に疑問を投げかけている。せめて、「はりはり鍋」のあこがれの味は、本場で味わいたいと…。
食の画一化など、確かに喜んでばかりはいられないだろう。
妻も、どう調理したらいいか迷いながら、「豚肉、油揚げとの煮びたし」になりました。食べてみて、持ち味のシャキシャキ感は評判どおり、でも、やはり馴染めないお味でした。