また冬に逆戻り、寒い日でした。

春を待つ「ガーデンシクラメン」(21

朝は青空。「放射冷却」のために冷え込みました。6時の気温が氷点下3.2度。
浅間山の山肌は、やはり雪に覆われています。ここ数日、黒くなったり白くなったり…。
庭は、一面にザクザク霜柱…。芽生えたヒアシンスやチューリップが気の毒です。
画像、室内を飾っている「ガーデンシクラメン」の鉢ですが、なかなかガーデンに下ろしてもらえません。
やっぱり、佐久地方の3月は、まだまだ春とは言えません。

ワスレナグサ(勿忘草)」の青い花が、春の日に映えています。

『園芸大百科事典』に、この花にまつわる西欧伝説「悲恋の伝説」が紹介されていたので、一部を引用します。
〜ドイツの騎士ルドルフと少女ベルタは相思の仲だった。2人はうららかな春の陽を浴びながら、手をとりあってドナウの河畔を歩いていた。河畔に、明るいブルーのひときわ可憐な花を見つけたベルタの、「何て優しい花でしょう」の声に、ルドルフは身を乗り出してその花を摘み取りかけた。だがそのとき、ルドルフの体は急にバランスを失って急流の中へ落ちた。かれは懸命に岸へ泳ぎつこうとしたが、努力もむなしく、驚いて駆け寄るベルタに「私を忘れないで」と叫んで、摘み取った花を投げ与えた。渦巻く急流はそのままルドルフを下流へとつれ去った。
この物語は詩などにも詠まれて、この草花がフォーゲット・ミー・ノットと呼ばれるようになったという。和名はこの直訳である。

花言葉は、「私を忘れないで」「誠の愛」。
春の日にこの花を見ながら、悲恋の伝説を思い起こしてみるのもいい。