第二日、青い空に青い太平洋…。

「四月二十日」の残月。(22.6.3

昨夜の楽しい宴会は、9時を回ってようやくお開きになりました。
ぐっすり眠って目覚めもよく朝風呂に浸かりました。
窓を開けると、昨夜、「四月二十日」のお月さまが空高く残っています。
朝日を浴びて「五浦(いずら)海岸」の景色が、眼下に見えます。

岡倉天心ゆかりの「六角堂」も、ひっそりと佇んでいます。
 
岡倉天心記念館」の開館が9:30とのことで、ホテルを9:20に出発しました。
広々とした敷地と館内、天心の業績をじっくり見学しました。植え込みに、ヒメウツギ(姫空木)」が、ひっそりと白い花を咲かせていました。


福島県に入り、勿来の関跡地で、いわき市勿来関文学歴史館」を見学しました。
千載和歌集源義家八幡太郎)の歌が有名です。資料から引用します。
みちのくにまかりける時、なこそのせきにて花のちりけるをよめる
「吹風を なこその関と おもへども 道もせにちる 山桜かな」
花を散らし吹く風は、「来るな」という勿来関には来ないと思っていたが、道いっぱいに散る山桜だなあ。
公園や記念館の周りには、桜の木が植えられています。画像、桜の実が熟し始めています。
買い物と昼食は、「いわきららミュウ」です。「ハマナス」「トベラ」など、海辺の花が咲いていました。
 

さすがは、「小名浜漁港」、新鮮なお魚に舌鼓を打ちました。
食堂の窓から、港が見えます。
船体に「PM01]海上保安庁の巡視船が停泊していました。

船名が読みとれなかったので、遊覧船の切符売り場で尋ねると、「なつい」とのことでした。地域の川の名前だそうです。
ネット検索したら、第二管区・福島海上保安部小名浜)の解説がありました。山国の住人には、巡視船のありがたさが実感できませんが、認識を新たにしました。
この旅行、最終の見学場所は「塩屋崎灯台美空ひばり歌碑」です。


どちらも、青い海、青い空に映えて脳裏に焼き付きました。
おいら岬の 灯台守は 妻と二人で 沖ゆく船の…。
春は二重に 巻いた帯 三重に巻いても 余る秋
暗や涯てなや 塩屋の岬 見えぬ心を 照らしておくれ
ひとりぼっちに しないでおくれ
お天気にも恵まれて、夢のような、楽しい旅でした。