午後から、「時雨模様」となりました。

植え込みの「雪柳」の紅葉に、舞い落ち

11月は早くも半ば…、秋が一段と深まってきました。
天気予報は、「一日中曇り、所によっては積雪もある。」アメダス、最低気温が0.5度(6時)。予想最高気温は、9度(マイナス6度)、寒い日になりそうです。
外に出てみると、辺りは冬景色…、急に木の葉が少なくなり、浅間は雪雲に覆われています。
今日は、「賢治を読む会」の11月例会で、佐久市立中央図書館に出掛けました。駐車場の周りの、「カツラ」「トウカエデ」「ケヤキ」などの落葉樹は、すっかり葉を落としてしまいました。

画像、植え込みのユキヤナギ(雪楊)」が紅葉し、「ギンドロ(銀泥)」の枯れ葉が舞い落ちています。

見上げると、「銀泥」の大木も、ほとんど葉を落としています。
いよいよ、冬越しのための季節に入りました。


近くの「イロハカエデ」の落ち葉も、見えます。

読書会は、いつものように「暦」の話から始めました。
今日は、旧暦、「十月・神無月」朔日(ついたち)です。神様たちが全員、出雲の国に出掛けているので、諸国には神が不在である…。真偽のほどはともかく、愉快なネーミングです。
十月の異称がもう一つ、「小春(こはる)」です。
これから、春のように穏やかな「小春日和」が楽しみです。
二十四節気;「立冬」の第二候:「地凍始」、まさに、冬の始まりです。
そして、毎年11月の恒例で、有名な注文の多い料理店』の序を、全員で音読しました。
〜かしはばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、十一月の山の風のなかに、ふるへながら立ったりしますと、もうどうしてもこんな氣がしてしかたないのです。〜
「双子の星(二)」を輪読しました。
天沢退二郎氏の解説、〜よくも悪しくも甘さの残るこの最初期の一篇を賢治は晩年まで愛し続けたらしく、作中の童謡「星めぐりの歌」には美しい自作の曲が付けられ。「銀河鉄道の夜」の世界にもこの歌があたかもメインテーマのように流れるし、じっさい、銀河鉄道に乗ってきた男の子の口から「双子の星」のお話そのものが語られようとさえする。〜
彗星(ほうきぼし)についても、『語彙辞典』から、紹介しました。
親友の保坂嘉内が描いたハレー彗星について、賢治に「銀河鉄道」のイメージを与えたかも知れない…ことも紹介しました。
絵の中に、添え書きされた3行の文には、確かに「銀河」を行く夜行列車について書かれています。
「銀漢ヲ行ク彗星ハ 夜行列車ノ様ニニテ 遥カ虚空ニ消ヱニケリ」
会員から、大震災復興関係の新聞記事が紹介されました。東京新聞、「震災ニマケナイデ」「父の故郷に賢治の詩カレンダー」「逗子の版画家・高橋さん」「石巻の学校に配布へ」
もう一つ、東京新聞、「被災地の種で 賢治の白菜畑」「仙台と花巻の高校生ら」。ほかに、賢治が愛用したチェロを使った演奏会。
会の終わりに、世話係からの提案で、星めぐりの歌を全員で歌いました。
毎回、賢治さんの歌を歌いましょう。」との声も聞かれました。

アメダス、最高気温は9.1度(12時)、午後には空を「雪雲」が覆い、にわかに時雨(しぐれ)が舞いました。浅間山は、麓まで真っ白に…。
慌てて、「軽トラ」の冬用タイヤ交換に出掛けました。案の定、混んでいて時間がかかりました。
ちょうど、国会中継党首討論を、待合室で視聴、「16日解散」を聞きました。