文月十八日。曇り勝ち、さわやかな風が吹きました。

yatsugatake2005-08-22

毎日のように「雷注意報」が出されます。
ミンミンゼミが鳴いて、晴れたと思えば曇りほんの申し訳程度に、雨が落ちました。
今日も雷雨にはなりそうに、ありません。
午後5時を回ってから田んぼに出かけました。農道を走る窓から見ると、もう稲穂が垂れています。雀脅しの空砲が響いています。
田に着くとメヒシバの穂が、目に飛び込んできました。秋風が吹いて、草々も追い立てられるように実り始めているのです。イヌビエの株からも、穂が見えています。カヤツリグサの仲間もびっしりと、花火のように穂広げています。今、刈らないとすべて種子になって、また来年が大変になります。
水を張って、稲を育てている田にはこれほど、草は生えません。やはり除草剤の効果なのでしょう。考えてみると空恐ろしいことです。田の中を這い回る「田の草取り」を何度もやった子どもの頃、全く隔世の感があります。
カヤツリグサの名前の由来は、子どもの遊びからと以前に書きました。
その後何度か試みました。昔の子どもたちはこんな素朴な遊びを楽しんだのでしょうか。
茎の断面が三角なので、両側から裂く場合、同じ面では失敗します。別の面を途中で切れないように裂くためには、それなりの技術が必要です。何度か試してうまくできると、嬉しいのです。
子どもに帰ったつもりで試しました。うまく、「蚊帳が吊れた」画像を載せておきます。
刈り払いを始めると、秋の虫たちが飛び出します。前に刈った枯れ草の下からも、エンマコオロギが飛び出します。下に隠れて棲家にしていたんでしょうか。
コオロギ類を捕まえるための方法、最高のテクニックであることを思い出しました。
鈴虫を飼うように、閻魔蟋蟀を飼ったこともありました。あの美声、「コロコロコロリー」を身近で聞こうとしたのでした。
辺りは暮れなずみ、農道を走る車もライトを着けています。引き上げることにしました。
夜、10時過ぎ、お月様が厚い雲の間に時々顔を見せてくれました。
今、またにわか雨が降りました。