葉月十二日。さわやかな空気、午後2時、24.5度でした。

yatsugatake2005-09-15

涼しい風に誘われて、午後早めに田んぼへ出かけました。
稲穂は黄金色に輝いて、もうじき収穫が始まることでしょう。
あとは台風が来ないことを祈るだけです。
一方休耕田には、メヒシバ、イヌビエなど雑草がこれも見事に実っています。今日も、見るに見かねての刈り払い作業を余儀なくされました。
作業を進めると、いつも通り虫達がピチパチと逃げて跳び出します。イナゴやバッタ、ツユムシの類です。本当におびただしい数です。
ミンミンゼミも、秋の涼しい風のなか精いっぱいに鳴き声を張り上げています。
虫達にとって、今年最後のがんばりの季節なのです。もちろん両生類や爬虫類も、元気に跳んだり動きまわっていました。
オンブバッタ(負蝗虫)が、面白いので紹介します。大が小をオンブ(負んぶ)しているから、ついた名前ですが、ご存知、親が子を負んぶしているのではありません。
大は雌で約4センチ、小は雄で約2.5センチです。雌の上に雄が乗っているのです。いつ見ても負んぶ状態でいるのが、ちょっと理解しにくいのです。
どうも、この虫の雄は用意周到で、雌をずっと独り占めしておくようです。つまり、雄雌がいつも一緒にいるのです。涙ぐましい努力?というか、本能のなせる業といえばそれまでです。体重は、五分の一程度、親子ほどにまでも進化してきたのですから…。
もっと面白いのは、体色は緑色が普通だが、なかには茶色のものもいることです。しかし彼らは、そんなことは一向に平気なようです。運よく、緑色雌に茶色雄のカップルがいました。貴重な被写体になってもらいました。
残念!夜になって空一面、曇ってしまいました。
夜9時過ぎ、空はほんのり明るく見えるのですが…。