長月三日。朝から雨模様、最高気温15.5度の肌寒さでした。

yatsugatake2005-10-05

朝、車を12ヶ月点検に出しました。
2時間ほどかかるので、その間、散歩がてら図書館に資料作りに出かけました。
10分ほどの道のりですが、雨が降る中を傘を差して歩くのは本当に久しぶりでした。
道々に見かける草木は、日頃見ているものとは違って新鮮に感じられました。ある家の塀の影に、キンモクセイ金木犀)の花が咲いているのが見えました。寒冷の佐久には育たないものと思い込んでいたので、正直びっくりしました。
街路樹のナナカマドの実もたわわに、赤く色づいてきていました。
それよりも、駒場公園に近づいたとたん、ほんのりと懐かしい香りに気付きました。
そうです、カツラ(桂)の落葉の甘い香ばしい香りです。
『週刊日本の樹木』に、〜花に香りがない代わりに晩秋に色づいた葉が「太古の香り」ともいうべきカラメルの甘い香りを放つ。〜と、ありました。
黄葉(もみじ)する時になるらし月人(つきひと)の楓(かつら)の枝の色づくみれば 作者不詳
ここに歌われているカツラは、月の世界にあるという伝説上の木。〜「月桂樹」と美しい名が付けられました。〜美しく黄葉するので秋の月は澄み渡るのだといいます。
Cercidiphyllum japonicum カツラ、一年中、魅力的な樹木です。
来春に、種子を撒いて育てるつもりです。