長月十三日。雨が降ったり止んだり、19.2度までしか上がりません

yatsugatake2005-10-15

心配していた通り、今夜の「十三夜」は、雨降りになってしまいました。
「花は盛りに、月は隈なきを見るものかは…」と、兼好法師よろしくあきらめて、心の目?で見ることにしました。
中秋の名月は「芋名月」と呼ばれますが、「十三夜」の月は「栗名月」と呼ばれます。また、「後の月」「名残の月」「女名月」の呼び名もあります。昔の人たちがいかに「十三夜」のお月見を期待し楽しんでいたかが察せられます。
栗をお供えしようと、妻の実家の栗林に行って見ました。ところが、時期も遅い上に今年は不作だそうで、ろくに落ちていません。例年は処理に困るほどなのに…。
せめて、画像の毬栗(いがぐり)でご勘弁ください。
おばあちゃんは、花の時期の天候不順ではないかと話しています。こんな年もあるのかと、おどろきました。
上杉謙信は「九月十三夜」と題する漢詩を残しています。
霜は軍営に満ちて 秋気清し
数行の過雁 月三更
越山併せ得たり 能州の景
遮莫(さもさらばあれ)家郷遠征を思ふ
当時の陣中、すでに霜が降りたとはおどろきです。
雁が飛ぶのも見なくなって久しく、寂しいことです。