長月十五日(望)=満月・部分月食。雨のため、見えませんでした。

yatsugatake2005-10-17

北アルプス、高瀬渓谷の紅葉狩りに出かけました。
日本野鳥の会軽井沢支部が主催、東京電力高瀬川ダム・揚水式地下発電所の見学会を兼ねて行われました。
道中、野鳥の写真アルバムを見せてもらったり、野鳥談義に興じたり、和気藹々のうちにバスは進みました。
お天気が心配されましたが、大町に近づいてくるにつれ晴れてきて、まず餓鬼岳が見えました。「日頃の行いがいいから…」と、一行40人、互いに冗談を交わしました。
この時期に訪れるのは初めて、期待に胸が膨らみます。
東京電力のテプコ館について、マイクロバス2台に分乗して、大町ダム、葛温泉上からは専用道路を登りました。七倉ダム、見上げるような高い山、唐沢岳が迫ります。周囲の木々の紅葉も始まっています。
ロックフィルダムの斜面をジグザグに上り詰めて、頂上に着きました。
すばらしい眺めが眼前に広がりました。エメラルド色のダム湖、ナナカマドやカエデなどの紅葉。不動岳、烏帽子岳野口五郎岳、三俣蓮華岳の山々。展望台に登ると、槍ヶ岳の尖峰まで遠く望めました。「裏銀座」をはさんだ向こう側は、黒四のダム湖だそうです。
山国・信州人でもこれらの山岳美には感動でした。
地下の発電所では、水車が轟音を立てて回っていました。4機で、128万キロワットの発電能力とのこと、すごいものです。揚水式の良さは、水のリサイクルとともに、臨機に発電量を調整できることだそうです。認識を新たにしました。
電力会社の関係者が同道して適切な解説をいただき、有意義な見学会になりました。
わさび農場や、いわさきちひろ美術館の見学もして帰路につき、佐久ICに近づいたころ、雨が当たってきました。
雨降りのために、満月(部分月食)は、残念でした。