植物に恵みの雨、トータル8ミリ降りました。

yatsugatake2006-05-07

一雨ごとに、夏の野草たちが顔を出し始めました。
ヤブレガサ」が、大小いろいろ寄り添っています。
林の中に、妖精がぽこぽこと現れた…。という印象です。
画像は一週間ほど前の様子です。見れば、名前の由来が分かろうというものです。
『牧野新日本植物図鑑』の説明に、「〜日本名は、破れ傘の意で、本種の若い葉が出て来た時、葉柄は立っているのに、葉身はすぼめた傘のようなかっこうをしているので羽裂の形も合わせて名付けられた。」とあります。
学名:syneilesis palmata 属名の意味は「合着して巻いた子葉を持つ」、種名は「掌状葉」だそうです。また、「〜この属は双子葉植物でありながら子葉は1枚という特徴がある。」と言うことを、学名として読み込んでいるのです。
ヤブレガサ」は、面白い名前のキク科草本です。
地下茎で繁殖し、若芽は山菜として利用されるそうです。でも、可愛らしくてとても食べる気にはなりません。観賞することに止めておきましょう。
和名、学名の名付け方とともに、愉快な植物があるなーと、感心しました。