午前ににわか雨、午後に雷雨がありました。

yatsugatake2006-08-21

今年も、画像「黄色のミニトマトが、大豊作です。
賢治を読む会で、童話:「黄色のトマト」を読んで以来、毎年栽培して黄色の実を楽しんでいます。
童話は、博物館の剥製の蜂雀が語る「かあいさうな兄妹、ペンペルとネリのお話」。
〜二人だけで楽しく暮らし、畑のトマトに付いた珍しい黄色の実を黄金(きん)と思って大切にしていた。ある日二人は魅惑的な音を追って行き、サーカスに出会う。硬貨を渡して入場する人を真似て黄色のトマトを渡したが、拒絶され、トマトは投げつけられる。兄妹はなきながら帰る。蜂雀が語る悲しい話に「私」も涙を流したという思い出。
入れ子」の悲しいお話が、何人かの語りによって明らかにされて、読者もいつの間にか、涙を流してしまいます。
宮澤賢治がトマトやキャベツなどの西洋野菜を作ったことは有名です。だから、植物の観察力も、さすがです。〜葉からはトマトの青いにほいがし、茎からはこまかな黄金(きん)の粒のやうなものも噴き出した。」〜画像、茎の表面に、よく見ると確かに黄金の粒が見て取れます。
赤いさくらんぼほどの実がなる「レッドチェリー」5本。。一本だけが奇体に黄色く光る「黄色のトマト」。兄妹が、黄金(金貨)と思ったのもうなずけるほどです。
夏の終わりのこの時期、黄色のトマトの実を見ては、この童話を思い出します。