快晴、「ザイフリボク」の花が、薫風に揺れました。

朝は冷えました(5.3度)が快晴…、素晴らしい青空になりました。
薫風に、「ザイフリボク(采振り木)」の白い花が、名前のとおり、ひらひらと揺れました。

この植物を見るたびに、教育哲学者、木村素衛(もともり)先生の随筆(『草刈籠』)を、思い出します。
先生は、この植物の花や葉に関心をもたれ、「しでざくら」の題で書いています。一部を引用します。
〜あちこちに軟かい葉が數片ずつ一ところから群れて出て、そこへ一苞數花の花が細長くて弱々しいさみどりの花柄の先きにつくのである。花辯は五つあるが思い切り長細く、色は單に白いといってしまふよりも私には英語のsilverly white といふ言葉のもってゐる感じがそれだと思ふ。〜(以下略)

「ザイフリボクの花」に、近寄って見ました。
広辞苑』から、ザイフリボク(采振木)の説明を引用します。
バラ科の落葉高木。高さ約3メートル。新葉は白毛におおわれる。5弁の小白花を多数総状に開き、それを采配と見ての名という。果実は黒くて豌豆大で食用。材は黄白色、硬くて緻密、諸種の器具用。シデザクラ。四手柳。
この説明の中で、「果実が食用」は、どうしても信じられません。硬くて苦くて…。一体どうやって食べるんでしょうか?
近縁のアメリカザイフリボク」は、「ジュン・ベリー」のことです。こちらは、ベリーと呼ばれるとおり、黒紫色に熟すと甘くて美味しいですが…。

暖かい日には、蝶が盛んに飛び交います。
画像は、小松菜の蜜を吸っているスジグロシロチョウ(筋黒白蝶)」です。
今日は、旧暦、卯月二日です。
「二日月」(月齢0.6)を期待しましたが、山の端の雲に隠されてしまいました。
明日の「三日月様」こそ、乞う、ご期待です。