「賢治を読む会」7月例会でした。

雨上がりの「キツリフネ(黄釣舟)」の

佐久地方は、「熱帯夜」はほとんどないので、窓を開けて就寝することはありません。そこで、起きたら窓を開けて外の空気を入れる習慣にしています。この瞬間が、実に気持ちがいいのです。
(夕刊、佐久市6時の気温は20.8度)
でも日中は30度超えの「真夏日」、暑くなる予報です。
画像、雨滴の着いた「キツリフネ(黄釣舟)」です。今日は「賢治を読む会」7月例会…、持参して紹介する植物標本です。
長く伸びた「距(きょ)」に特徴があります。

オトギリソウ(弟切草)」の花も咲き始めました。
ジリジリと差す夏の日がよく似合う花です。
小さな虫が、お食事に訪れました。


賢治を読む会・7月例会では、旧暦と二十四節気小暑」、それと文化遺産に登録された「平泉」、中尊寺金色堂近くにある賢治詩碑についても話しました。
テキストは、劇・「植物医師」を読みました。
解説(天沢退二郎が、役立ちました。引用します。
いかにもいい加減な、インチキに近い<植物医師>と、そのいい加減な処方に被害を受けた農民がいったん爾薩待を非難しながら、その萎れた様子を気の毒がって逆に力づけて帰っていく寛大さとが、巧まずして苦笑とイロニーを導きだす。自ら肥料設計に携わった作者の自虐というまるで賢治もいい加減な植物医師だったみたいだが、そういうことではあるまい。むしろ、自分が献身的好意をこのように戯画化して笑いとばす。諧謔精神と見ることができるかもしれない。
読後に参加者から、稲作の苦労話、お米の消費拡大、戦後のパン食奨励…など、賑やかでした。
東京新聞夕刊記事の切り抜き、津波ニモマケズ」「耐えた宮沢賢治の詩碑」の紹介がありました。
津波に襲われた三陸鉄道島越駅。二階建ての駅舎はもちろん、周りの建物がすべて破壊された中、駅舎前の宮沢賢治の詩碑だけは残った。(以下略)写真を見ると、まさに奇跡的です。碑と対面し東京在住の制作者は、「このままの状態で保存し、津波の記憶をのこして」と話す。
碑文は、「発動機船 第二」から…。いずれの日にか、訪れたいです。
また、会員から「イーハトーブ館に義援金を…」との提案もありました。

今日も、佐久地方に「大雨警報」が…。連日の雷雨になりました。
雨上がり空を見上げると、水無月十三日」のお月さまが、ほんのり輝いて見えました。(20:22)