今朝も放射冷却による冷え込みでした。(夕刊、佐久市6時の気温は氷点下4.6度)それでも日中は、ここ三日ほど穏やかな晴天が続いています。予想最高気温は12度(プラス1度)
画像、裏の「三葉の松・リギダ松」にも朝日が当たっています。枝を大きく剪定されてから、だいぶ経ちましたが元気なようで安心しました。
西空高く、朝のお月さま(十一月二十一日)が朝日を受けて輝いています。(7:28)
今日は、10月のFm放送日、佐久平駅の局に出かけました。
辺りは、すっかり冬景色でした。
お正月飾りの定番、縁起のよい植物…。そして、まさにクリスマスカラーの「ヤブコウジ(薮柑子)」について話しました。
緑の葉に赤い実、クリスマスカラーのヤブコウジ(薮柑子)」
(1)多雪地に自生する、常緑小低木
学名: Ardesia japonica
『長野県植物誌』に、「長野県内では北部の多雪地と南部の暖地に点在し、内陸部には見られない…」
江戸時代から明治・大正にかけ、100種もの園芸種が作られた。
(2)お正月の縁起物、「十両」の呼び名
縁起のよい「マンリョウ(万両)」に合わせ親しみを込めた呼び名。
同じ仲間の「カラタチバナ(唐橘)」は、「百両」。
センリョウ科の「センリョウ(仙蓼)」は「千両」。
(3)落語、寿限無の「やあぶらこうじ」は、ヤブコウジ(薮柑子)」
NHKテレビ「にほんごであそぼ」、落語絵本『じゅげむ』
(4)万葉歌は、「山橘」の名で…。
消残りの 雪にあへ照る あしひきの 山橘を つとに摘み来な
(大伴家持)
白い雪を加えた情景が、昔の国語教科書に載っていた。
丸山利雄:『しなの植物ごよみ』
こずえ明るき林を行けば やぶこうじの実 木に根に赤く
霜柱たつ やぶかげの道 ふめばさくさく 銀みだる
季語は、冬1月「薮柑子」
雪すこしとけて珊瑚か薮柑子 (及川 貞)
花言葉:明日の幸福
(5)生薬名、「紫金牛」
根が横に這い、その根に薬効がある。
解毒、利尿剤に用いられた。
終わって外に出て、植え込みの植物に目を向けました。
「ジュウガツザクラ(十月桜)」の花がちらほら開いていましたが、後はこのまま、春を待つことになりそうです。
常緑の「タギョウショウ(多行松)」が、目を楽しませてくれます。
暖かい日は今日まで…、明日は冬型気圧配置になるとか…。