秋晴れ、午前はFm放送、午後は芋掘り。

青空のもと、高架を行く「JR小海線」。

天気予報は、「高気圧に覆われて、爽やかな秋晴れ。」二つの台風が来る前の、貴重な晴れ間だそうです。予想最高気温は、19度(マイナス2度)、凌ぎやすい一日になりそうです。
10月のFm放送日で、佐久平駅・局に向かいました。

画像、JR小海線が、青空のもと、高架を走って行きました。
高架下の植え込みの、「ナナカマド(七竃)」が紅葉し始めました。

放送のタイトル・内容は、わびしげな花、「ワレモコウ(吾亦紅)」です。
昨日、休耕田から「ワレモコウの標本」を採ってきました。

(1)表記の多い、「ワレモコウ」。
バラ科多年草
葉は、鋸歯をもった小葉の複葉。
花は、暗紅紫色の萼片と黒い葯を有する小花の集まり。
◯ 吾亦紅。吾木香。吾木紅。割れ木瓜
『花おりおり』(湯浅浩)より引用
誤解の花である。吾亦紅の表記が広く知られたのは、久米正雄の小説からだろう。渋い暗紅色を「吾も紅「と納得する人は多い。植物学者前川文夫博士の説は違う。蕾が、宮中の御簾の上部を飾る帽額(もこう)の模様から生じた木瓜紋に似て、四つに割れ目が入っているので、「割れ木瓜」を語源とする。
◯「ウマズイカ」(馬西瓜)、西瓜草。
◯ だんごばな 坊主ばな
(2)花びらの無い、目立たない花。
団子状の花穂は、小花の集まり。
4枚の暗紅紫色の萼片に囲まれた、4本の黒い雄しべ。雌しべ1本。
CD曲 「里ごころ」(鮫島有美子
(3)古典文学、和歌などに登場。
◯ 『源氏物語』・「匂宮(にほふのみや)」の巻
「ものげなき地楡(ぢゆ)」として書かれている。
◯ 『徒然草』に、秋の花としてあげる。
◯ 和歌:吾木香すすきかるかや秋くさのさびしききはみ君におくらむ(若山牧水
◯ 俳句:吾木香さし出で花のつもりかな(科林一茶)
◯ 花言葉:「変化」
(4)洋の東西、古くからの薬用植物。
◯学名:sunguisorba officinalis
血止め 薬効のある
◯漢名:地楡
『佐久の薬草』より
生薬名:地楡(でゆ)
薬効:収斂、止血、ヤケド、下痢、痔
食用:春に新芽を酢みそ和え 秋には花穂を天ぷらに
 
午後には、冬支度の外仕事に精を出し、「月下美人」の鉢も取り込みました。3時を回って、やや日差しが弱まってから、野良回り…。
休耕田の畦には、ラズベリー」の実が忘れられたように赤く熟していました。

放送で話した「ワレモコウ(吾亦紅)」が、意外な所にありました。株回りを整理して、見栄えをよくしてやりましょう。

畑に回って、「サツマ芋」を掘り上げました。
品種は「カンパチ(関東83号)」と、赤く丸っこい形の「ひめあやか」です。昨日、試しの掘りあげた細身の芋は、「ひめあやか」ではなく「カンパチ」でした。
西日を受けて、光っています。素人農家としては、かなりの豊作です。大自然の恵みに感謝します。


里芋、ネギ(下仁田葱)なども採って帰りました。
夕方、5時。西の空は茜色に染まり晴れてはいますが、期待の「長月二日」のお月さまには出会えませんでした。日の入り時刻と月の入りの時刻との間が、短か過ぎでした。
明日の「三日月」は、天気予報によると、夕方は雨降り、残念、望みうすです。
アメダス、最高気温は20.4度(14時)でした。